マハタ

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開高健の短編「貝塚をつくる」の一節にでてくるマハタ。以下その短編の抜粋。

「その赤斑(マハタ)のどこがうまい?」

私が声をかけると、後姿のまま、彼は魚の、頭、目玉、唇、下腹、内臓などと順に指でついていき、さいごに背と横腹の肉をポン、ポンとつき、私が微笑みするのを見て、ニヤリと笑った。

やがて蒸清(蒸し料理のこと)ができあがると、彼は、私や、漁師夫婦や、二人の少年を呼んで食べさせ、ときどき自分も箸をだして、うなずいたり、かるく舌うちしたりする。

「うまい。すばらしく、うまい!」

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