潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

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2009年6月30日

水深10mから標高2450mへ

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昨日の潜水漁は午前4時に出港、あたりはまだ薄暗く片山津インター付近のラブホテルの煌々とした明かりばかりが目立ちます。

その奥にそびえ立つ、薄ピンク色に染まっている白山は日本中の登山家の憧れの山です。日本三霊山の一つで最高峰の御前峰は標高2.702m。日本において2.000m超級のの高山としては最西端の山となります。

今からその白山山頂へアタックをかけます。天気は下り坂、小雨決行、残雪多ければUターン、お菓子は300円まで。

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なんとか岩ガキを獲り終えてフルスロットルで帰港。相変わらず時間に追われてます。

帰宅後、トイママは壁にもたれ腫れぼったい目を擦りながら登山の用意をしている私を眺め、

   「こんなに早く潜ってきたの? そして今から白山登るの? マジで? コイツ、アホや・・・」

      そうさ、私はマウンテンマゾヒストさ。止めるなよ、止まると腐るんだから・・・

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8時に別当出会スタート。

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観光新道ルートは最初がちょっとハード、

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今のところ、天気はうす曇でやや強い風が吹きます。なんとか持ちこたえて欲しい。

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観光新道は景色がよく、面白い地形が続きます。ワクワク!

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残雪は少なく問題なく通行できます。

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低気圧の影響でしょうか、殿ケ池避難小屋あたりから猛烈な風が吹き始めました。風に煽られてカラダがフラフラします。道幅は狭く滑落したら大怪我は免れません。ビビリながら身を狭めてゆっくり登ります。

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なんとか室堂(2.450m)へ到着。ここから山頂まであと30分くらいですが、これから天気が崩れること、強風による危険、寒さ対策の不備などにより山頂アタックを断念。

ムリして登る必要はまったくありません。怪我などして包丁を握れなくなったらトイママに張り倒されます。次だ、次の機会まで待ちましょう、隊長!

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帰りは砂防新道コース、天気は崩れて雨が降り出してきました。やや駆け足で下山します。隊長は雨にもかかわらずTシャツ1枚です。これは登山ではない、行なのか? 

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名前は覚えてませんが白山は高山植物の宝庫です。

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隊長から道すがら、白山にまつわる恐い話、神隠し的な未解決事件などもたくさん聞きました。

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霊山だけのことはあります。どんな理由かはわかりませんが、白山には二度と登らない、という登山家が少なからずいるということも。その反面、私の知り合いの方は白山登山で難病が治ったと感謝しています。白山はそんな不思議な力を持った山なんですね。

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白山周辺には日本で数少ない中生代ジュラ紀の古い地層が分布していて、日本を代表する恐竜化石の出土地でもあります。赤印のところが恐竜の足跡だそうです。

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行き3時間、帰り2時間で登山終了。帰りに白峰温泉に入ってゆっくりしても18:30のセリには充分間に合います。

加賀の自然の素晴らしさは日本でもトップクラスだと思います。このフィールドを充分楽しむためにはやはり健康でないといけません。死ぬまで遊びまくる快楽主義者にとって筋トレ、ジョグ、スイムは必須科目です。

セリが終わり、娘に今日の出来事の話をしました。

      私     「・・・・どう、父ちゃんってタフですごいやろ?」

      娘     「すごいっていうか、どちらかというと・・・アホ・・・、おやすみなさい、父ちゃん」

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山屋の隊長、トップアスリートのKさん、遊んでくれてありがとう!あなた方は私の財産です。次は山頂アタックです。

2009年6月28日

潜水仕事

昨日は漁協から依頼された潜水作業の仕事がありました。

             「戸井さん、やる?」 の返事はもちろん、 「はい、喜んで!」

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仕事の内容はこのスロープから水中へ続くレールの破損状態、及び砂などの堆積物の有無の撮影です。

        私の水中写真をもとに工事の入札を行なうということ。大金が動きます。

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ポイントごとに写真を撮ります。このレールを使い船を陸に上げます。

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6月末で底引き船を順序陸揚げして、メンテナンスを行ないます。そのレールが壊れていたり、埋まっていたら大変です。

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鎖やロープなども撮影。交換するかどうかは船頭衆の判断によります。

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なんだ、コレ?砂ソーメン?

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帰宅後、それらの画像をポイントごとに分けてプリントアウトします。我ながら丁寧な仕事ぶりです。

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その写真を組事務所、いや、違った・・・漁協へ持っていき船頭衆に説明します。なんか、貫禄あるな~

  その後、写真を漁協の職員に渡して仕事終了。この仕事、いくら請求しようかな?イヒヒ・・・

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海の仕事が終わったら、チョット休憩です。大聖寺の゛円工房゛の安斎 新・厚子ご夫妻のカップでコーヒーブレイク。

白くて素朴な色合いはどんな料理・食材でもお互い邪魔をせず、すんなりとはんなりと合いそうです。私の創作欲、パクリ欲に火が着きそうな予感がします。

2009年6月26日

濁り強し

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今日の泉の浜の様子です。ご覧のようなナギですが海の中は先日の豪雨の影響で濁りが強く残ってます。

海楽丸の波を切るシブキが白色ではなく、チョットだけ茶色かかってます。今日の潜水は難儀しそうです。

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こんな日は海面から海底の様子がまるで見えません。自分のフィンですらぼやけて見えるくらいの透明度です。

とりあえず潜って岩ガキのいるポイントを探します。いいポイントを見つけたら、そこに岩ガキを入れる浮き輪のアンカーをしっかりと固定します。浮き輪のロープが今日の目標物です。水深約7M、ロープに沿って潜ります。底は水面ほど濁っていないものです。潜行すると茶色の視界から突然岩礁が現れます。チョットだけストレスを感じます。

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ちょっと小ぶりだけどたくさん岩ガキがついてます。ラッキー!

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大きいものだけ選別して獲ります。

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これが今日のビッグワン、どう、デカイでしょ? 高値がつくことを期待します。

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これが前回のブログで食べていた゛海ソーメン゛の生えているところ。その正体については風花さんのブログをご覧ください。

 風になびくバーコード親父みたいでしょ?! でも、レアな価格するんだって! 知らなかった・・・

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連日の気温30度超え、水温もだんだんと上がってきました。

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5ミリのツーピースのスーツから、

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3ミリのワンピースへと衣替えです。これだと涼しいし、腰に巻くウェイトも今より3キロくらい減らせます。

7/1からのサザエ・アワビ解禁に向けて、さらに身軽で、さらにパワーアップで臨みます。いよいよトップシーズンへ突入です。

2009年6月24日

空想の浜茶屋

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風が止まり、海面がオレンジ色に染まりだす夕方、そろそろ仕込みの開始です。

ここはアナタの心の中に存在する空想の浜茶屋、潮風と太陽を感じて味わう料理やビール、仲間達との弾む会話、耳に心地良い音楽、とろけるような時間。

                そんな夢のような空間にご招待いたします。

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何を作ろうかな? 橋立の食材を生かしたシンプルな料理にしましょう。妄想力を発揮して楽しんで作ります。

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パスタ、カルパッチョ、刺身、岩ガキ、海ソーメン・・・・、イタリアンから日本料理までモリモリ作ります。食べ残しは厳罰、許されません。

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前菜にブルスケッタをつまんでね。

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秋友ガラスと甘エビのお刺身。

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秋友ガラスとタコのカルパッチョ、ソースはパプリカのみじん切りにビネガーとオリーブオイルを合えたもの。

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朝獲れ岩ガキは、

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生で食べてね。海のサプリメント、元気がでて困るくらい?

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五平餅風トビウオハンバーグ、魚嫌いのお子さんもこれなら食べれるでしょう。

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岩ガキと甘エビのペペロンチーノパスタ、なんて贅沢なパスタでしょう。約3人前、イタリア料理屋で食べれば一皿3.500円はするでしょう。

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けっこうニンニクと唐辛子が効いてるだけど大丈夫みたい。たいしたチビッコだ!

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モズクっぽいけどチョット違う海ソーメン(岩ソーメン?)、名前はよくわかりませんがテトラの水際にバーコード親父のような感じで生えていたもの。食べれるのかな?! チョット冒険!

さっと湯がいてソーメンつゆでいただきました。まるで沖縄のモズクみたい。ヌルヌル系で、ツルッとした食感、まずまずのお味でした。これは非売品です。我々だけの楽しみです。

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トップリ日は暮れて周りは漆黒の闇、生ぬるい微風はやがて冷気をおびてきました。ここだけは夜空へ続くフリーウェイのような明るさです。沖からは底引き船出港のエンジン音が風にのって聞こえてきます。禁漁期まで一週間を切った底引き漁、あと少しだ、頑張れ、若い衆(乗組員)!

おいしい料理、酒、心地良い音楽、仲間と家族、そしてやりがいのある仕事、これらのことが一番大事なこと。 地位も名誉も権力も欲しくない。金力と筋力はもう少し欲しい・・・

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もうみんなオネムの時間かな? 今夜はそろそろお開きといたしましょう。

 また、気が向いたらフラッと電話して集合をかけます。それまで煮詰めて煮詰めて仕事しましょう!

                 お互いの夢が実現しますように!

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今日の新聞の一面です。一昨日の大雨で日本海に濁流が入り込みました。これじゃ潜水漁はお手上げ、今日はお休みです。

2009年6月23日

手間暇をかけるということ

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マアジより若干安いマルアジです。刺身にしても塩焼きにしても美味しい魚です。このままでも売れますが何か手を加えないと気が済みません。

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三枚におろして、中骨を取り除き、串に刺して焼きましょう。

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さらに甘いタレをつけたら気が済んだ?! ここまですると飛ぶように売れます。

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トビウオは今が旬、たくさん獲れるのでとても安いです。安いのならなおさら、手をかけてあげないと悪いような気がします。

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三枚におろして、ぶつ切りにして、

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フードプセッサーにかけます。

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ミンチにしたトビウオにゴマ、生姜、味噌、酒、塩・胡椒、炒めたタマネギ、万能ネギ、パン粉・・・などを入れて練りこみます。

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シソを貼り付けてフライパンで焼きます。

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五平餅風トビウオ団子です。手間暇かかってます。ここまでするとよく売れます。

なぜここまで手間暇をかけるのか? 答えはイタリア料理界のあるマエストロの一言が如実に物語ってます。

「料理は恋愛の如く、選定した素材に磨き(手間暇)を掛け、初めて成就する。日頃よりの精神と技術の鍛錬を怠る者に機会到来はない。」

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80センチくらいの大鯛、これくらい大きいと㌔単価が安くなります。

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私くらい技術があるとピンポイントで包丁を入れてカマを真っ二つにできるはず・・・・、うっ、何だコリャ、ビクともしない・・・

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ペンチでもハサミでもノコギリでも、使えるものは総動員します。

2009年6月21日

橋立潜水組合 標識サザエ放流事業

先週の木曜日に半年間漁協の水槽で飼育した標識サザエの放流を行ないました。

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これが標識サザエです。詳しくは2008年10月22日のブログをご覧ください。エサのワカメを獲りに雪の降るなか潜ったこともある、手塩にかけた放流サザエです。

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県水産総合センターの職員さんのご指導を受けての放流事業です。ちなみに男女合わせて3名いらっしゃって、3名ともスクーバダイビングのフル装備で潜ります。

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サザエを3つのポイントに分けて放流するために3等分しているところ。それぞれカゴに入れて船に積み込みます。

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海士5名、水産センター職員3名、漁協の職員2名、北国新聞記者1名の計11名で出港。

  かなりのハイテンション、かなりエグくて意味のないジョーク(シモネタ)が飛びかいます。

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船酔いはつきもの、負けるな水産センター! ゲロを惜しむな、名こそ惜しめ。

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決められたポイントに到着、作業開始です。

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まずはGPSで位置の記録をしてから、放流地点の岩盤にアンカーボルトを打ち込みます。

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こんな感じです。これに虎模様のロープを結んで目印とします。

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目印の周りの岩の亀裂部分や小穴に標識サザエを放流します。天敵のタコに食べられませんように・・

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リスクの分散、固まらないように少しづつ、

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大きな波が来ても大丈夫なところを探します。

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アワビも同じところに放流。

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岩陰にひそんで大きくなるんだぞ。

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船上の北国新聞美人女性記者は船酔いにも負けず激写中! 私が帰宅後すぐにメールで送付した水中写真を、何の躊躇もなくボツにしたところがイジラシイ。

この後は年に1度、3ヵ所に設置したアンカーボルト周辺の標識サザエを探し、生存率や生育状況を観察・記録して、放流事業結果の数値をだします。

  よりよい放流方法の模索が続きます。地味ですが大事なこと。続けることに意味があります。

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詳しくは北国新聞6/19付の記事をご覧ください。手前の潜水士が私です。左手にサザエカゴ、右手には水中カメラ(赤印のところ)。作業と撮影を担当、この日は8時間海の中、それが終わるとセリと仕込み・・・、相変わらずの忙しいさです。

        今日、父の日のプレゼントの中に1枚の手紙。最後の文章が泣かせるぜ。

               「それからとうちゃん、あんまりムリしないでね」   娘より

2009年6月19日

橋立版 青の洞窟

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橋立の海岸線は越前加賀国定公園に指定されています。とても変化に富んだダイナミックな地形が陸地から海の中へと続いています。

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ここは加佐の岬です。古文書によると遠い昔、加佐の数百メートル沖に神社があって、何らかの原因で水没したらしいです。ということはこの飛び石になっている岩礁はもとは一つの陸地だったのでしょうか?

原因はやっぱり地震でしょうか? 死者・崩壊家屋についての史料は残ってません。謎は深まります。

市が調査するという話もチラホラ聞きました。調査に参加できるのであれば喜んで協力します。これを読んでる市の職員様、もし潜水調査を実施予定なら橋立潜水組合に是非ご一報を! そのへんのプロダイバーより断然上手いし、力になるはずです。

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洞窟がいくつかあります。自然物なのか? 人工物なのか? 加佐の岬が今より数百メートルも沖まで延びていたなら、天然の防波堤となりかなりの良港だったはず。船を保管する場所だったのでは?

泉の浜の切り立つ岩壁にも昔に削った穴がいくつも存在します。舟道具の収納に使ったようです。ということは今よりずっと、名前の通り泉のように静かな浜(港)だったのでしょう。

          皆さんはこの地殻変動をどう思いますか? 調査してみたいですね。

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近づいてみましょう。思ったより大きい入口です。ドイツの潜水艦Uボートがすっぽり入るくらいかな?

先の大戦中、解読不能な暗号機エグニマを搭載したドツツ軍のUボートがインド洋を通り、極秘で同盟国である日本に潜伏した際に使用した基地とも言われていて、ここから市ヶ谷の陸軍大本営までの地下水路が存在していたらしい・・・というのは私の妄想です。

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イタリア・カプリの青の洞窟みたい! 太陽の光が海底に反射し、海中を通過して届くためこんなに青く見えるのですね。観光資源になりそうなくらい幻想的です。洞窟内の青い光に包まれると幸せになると言いふらしますか!

でも、この天井の岩肌を見る限り、人の手で削ってありますよね? これは人工物に違いない。

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洞窟の先はこんな桃源郷・・・ではなく、20Mくらいで行き止まりでした。

                青の洞窟よ、 たくさんの妄想をありがとう。

2009年6月17日

岩ガキ漁初日

解禁日から2日遅れての今日、岩ガキ漁がスタートしました。

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やや風はあるもののまずまずの海況です。

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水深は約8M、やや濁りあり。根の上にはり付いている岩ガキを探します。船の下のGoodな根があればラッキー、なかったら、スイム! スイム! スイム! 根を探せ! 脂肪を燃やせ!

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岩ガキの着いている根を発見したら、浮き輪のアンカーを固定しておきます。さぁ、ガツンガツン潜りましょう!

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ここに岩ガキがいるんだけど・・・ わかるかな?  ほぼ完璧なカモフラージュ、ランボー2のスタローン並みです。

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この赤線で囲ってあるところが岩ガキの口(?)です。海中の有機物を捕食しています。

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バールのようなハンマーで岩ガキを起こします。

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ある程度獲ったら船に上がり、岩ガキの入った浮き輪を引き寄せます。

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船上で大きさによる選別をします。

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資源保護のため1日の水揚げは魚箱3個と決まってます。ギッシリ詰め込んで帰港します。

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帰港したらすばやく漁協の殺菌海水の中へ入れて完了。この状態で18:30のセリ開始を静かに待ちます。

サザエ・アワビ漁は7/1解禁です。今は岩ガキだけなので午前中で仕事が終わります。時間があるので旬を迎えつつあるスズキを釣りにいきますか!

その前にエサとなる活きのいい小鯵を釣らなきゃならないんだけど、それすら釣れない気がする弱気な私。

クロカン大会を境に体力、運気ともども下降気味。早く霊峰白山に登り、パワーを吸収したいです。

2009年6月15日

岩ガキ漁解禁、でもシケ・・

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6/15は岩ガキ漁の解禁日ですが、ご覧の通り、風とウネリがあり休漁となりました。まぁ、毎年こんなもんです。思うようにいかないところが海の仕事です。取材に来ていただいたのに残念、次の水曜日に再アタックをかけてください。

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これから8/20までの長丁場、潜水道具の手入れをしっかりしないと思わぬ事故につながります。

ロープを新しいものに交換して、繋ぎ目にワリカンを入れて編みこんでいきます。ロープの三つよりをバラして輪をつくることを漁師用語では「ガワ」といいます。この要領で2本のロープを繋ぐことを「サツマ」といいます。

新米漁師が初めに覚えるロープワークは「サツマ」です。これが素早く、躊躇せず、美しくできると一人前の漁師として認めてもらえる第一歩となります。

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ロープワークのマニュアル本にこの編み方が載っていますが、あれを見て「ガワ」ができる人は天才です。
ちなみに本によるとこの編み方は「アイ・スプライス」という名称です。

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準備完了、後は天候次第です。

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今年はアナタのために水中カメラを常備して潜るつもりです。アナタの退屈と倦怠を吹き飛ばす様な、もの凄いワンショットが欲しいね! 

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日差しが強くなると、そろそろタープの出番です。

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今日くらいの小さい波でもロングボードで遊べるのかな?

        サーフィンか・・・、さぁ、どうする? やるんか、 やらんのか?

2009年6月14日

親は大忙し

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甘エビを満載した宝勝丸が帰ってきました。明日はお休み、若い衆達にリラックスムードが漂います。

ピースをしている彼の長女は高校生です。私より年下なのにたいしたものです。あと数年でおじいちゃんと呼ばれる可能性が少なからずあります。マジですか?!

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昨日は橋立小の運動会、全校生徒数は120人くらいです。年々減少傾向にあります。行政には加賀への企業誘致の促進を期待します。

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さすが漁師町、エビ網を使ってます。

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夜はご近所さんとバーベQ、ゆっくりと夜が更けていきます。海からは出漁の底引き船のエンジン音が風に乗って聞こえてきます。風の歌が終わるまでもう少し目を閉じてよう。

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これだけ家族サービスすればOKでしょう?!

   実は頭の中は山のことばかり、来週からの登山楽しみです。寝る前のイメトレが大事です。

2009年6月11日

そぞろ神の物につきて心をくるわせ・・

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今日の泉の浜の様子、静かそうですが沖では南西の風がやや強く吹いてます。定置網漁は出漁しましたが底引き船、ゴチ網船は休漁です。

今朝は少しの間激しい雨風が吹きましたが、その後は晴れ上がりアスファルトから蒸すような熱気を感じました。いよいよ夏ですね。まぁ、その前にうっとうしい梅雨がありますが・・・

6月の中旬になると思い出すのは遠い昔の沖縄のダイビング仕事のこと。遠い昔っていっても19年くらい前のこと。約2ヶ月に及ぶ夏休みを前に日大6階の部室では、いつから沖縄へ行くの? という話題が中心となってました。

仕事というか居候というか、とにかく奴隷扱いでもいいから本数を潜りダイビング技術を身に付けたいという、はやる気持ちを抑えることができなくなってきてました。私のみならずみんなが。

私の同期では、私の西表渡航を筆頭に久米、宮古、慶良間、大島、三宅、八丈、奄美とみんなバラバラの場所へ丁稚奉公(?)へ行きました。実際、現地のオーナー達は学生バイトのことをデッチと呼んでました。

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その身分はオーナー家のペット以下です。ペットにイタズラしようものなら即強制送還です。オーナーに気に入られるよう真面目に働き、時間があったら残圧のあるタンクを担ぎ、船底をタワシで磨き上げる毎日。いつしか、私に冗談を言ってくれるようになり側について働くことが多くなりました。まさに門前の小僧状態、距離感のある緊張が漂います。

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3年間通った西表の夏の沖縄バイトが未だにに心の中心にドンと構えてます。オガンの東の根のイソマグロの群れ、西のスポットの想像を絶するほどの多種のサンゴ、枝サンゴのカケラでできているバラス島での休憩、ハトマ島リーフ内での入食いルアーフィッシング、夜空はいつものミルキーウェイ、あれって雲じゃないんだ!・・・

          こんなエキサイティングな体験したらまともな社会人にはなれないね。

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   ゛そぞろ神の物につきて心をくるわせ、道祖神のまねきにあひて、取るもの手につかず。゛

こんな奥の細道的な気持ち、よくわかります。夏が近づくとなんだかソワソワして、いてもたってもいられなくなりますね。

   「それでアナタは腐るのがイヤなばかりに独楽みたいに回転しつづけてるってわけね。」
                                                 
                                                  トイママ語録

2009年6月 9日

今日の旅する魚屋

夏に近づくにつれて天気が安定してナギが続く今日この頃ですが、この時期、旅する魚屋はどんな魚を売ってるのでしょうか?  

                     ちょっと覗いてみましょう。

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真鯛です。30cm前後くらいのパンサイズが扱いやすいです。

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アジを刺身にするなら大きいサイズのものがいいです。

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お客さんはサクを切るだけでOK、台所を汚しません。

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大きなヒラメは昆布締めに、

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北海道というイメージがあるホッケですが、橋立でも夏が近づくと獲れだしてきます。

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開いて一夜干しにします。

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スルメイカは安価で料理のバリエーションも豊富です。

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生でも売れますが今日は焼いて甘いタレをつけて売ります。なんかヒトヒネリ加えないと売れないんじゃないかという恐怖感がどこかしらあります。やりすぎの場合も多々あります。

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季節はずれのアンコウですがよく揚がります。冬と比べると笑っちゃうくらいの安値。

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尻尾だけ売ります。フライ、から揚げ、鍋、ソテー、淡白で上品な白身の肉だから何しても旨いです。

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8キロのブリ、これもアンコウ同様この時期とても安値です。脂がのってないけれど、母ちゃん、このブリは高タンパク低脂肪のダイエット食品みたいなもの、、そもそも脂など私達には不要やぞ、がセールストーク。

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ここまで大きいと魚というよりか肉一切れといった感じ、よく売れます。安いからね。

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塩で炊いてポン酢で食べると美味しいメギス、やはりこのまま売らずヒネリが欲しい病がでてきた・・・

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半分は開いてパン粉づけ、残り半分は一夜干しで売りましょう。メギスを開く手間を惜しまないのは橋立の魚売りでも私くらいでしょう。売れる、売れないは別として・・・

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ミズダコは塩で揉んでヌメリを取ります。

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そして塩茹でします。多かったら冷凍も可ですので持ってると便利よ。

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赤カレイはもう飽きました。今日はクチボソカレイにしました。

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真鯛と似ているがチョット違うサコダイです。大きくなっても30cmくらいで成長が止まります。ウロコとお腹を下処理してあるのでこのまま塩焼きしてね。

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これは今日の贈答品です。ノドグロ、子持ち甘エビ、ヒラメの昆布締めの詰め合わせです。浜一番の高級魚のノドグロ、このサイズ(30cm前後)で、一匹2.500円くらいします。ブルジョワ階級の魚ですね。プロレタリア階級の私などトビウオくらいでガマンしないといけません。

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ジワジワと人気がでてきた夏みかんピール、惣菜とお菓子もたくさん積んでいきます。

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新鮮な地魚を手頃な価格で提供し、ご覧のようにほとんどの魚(今日だと甘エビ以外)には手を加えてありますのでお客さんは手をキッチンを汚すことなく調理できるようにしてあります。

大人も子供も魚の小骨が大嫌い、キレイに下処理することにより付加価値が生れてきます。トロトロにお客さんを甘やかし、戸井鮮魚じゃないと魚食べれない!というのが私の狙い、イヒヒ・・・

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この極小豆アジはカサゴ釣りのエサに使います。でもちょっと小さすぎるかな?

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さぁ、干物用に捌いたらジムに行こうっと!

2009年6月 7日

多少無理をするということ

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日常の仕事は早朝から夕方のセリ終了まで延々と続き、

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週末には結婚式の二次会料理(主に安くてボリューム重視)などのイベントが入ってきたりします。

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゛旅する魚屋゛から帰ってきてもやることいっぱい。仕込み、ブログ、筋トレ、たまにPTA・・・

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日曜日にはクロスカントリー大会、寝る間を削って練習するしかないね。ストイックになり、かえってカラダを壊しそう。

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しかしレースは待ってくれません。そして今日はクロカンレース本番、アップで心拍数を上げておきスタートからゴールまでイッキに山道を疾走します。

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人からよく

     「戸井さんの生活ってのんびりしてて自然がいっぱいで羨ましいわ!」って言われます。

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のんびり? 自営業者はのんびりしてると請求書が溜まるだけ、忙しくないと生活できません。忙しいか、暇か? Dead or Alive 、の二者択一、 その中間は存在しません。暇なら即破産です。

自然がいっぱいで羨ましい? 自然、海は美しいけど厳しいよ。いつも死がつきまといます。

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マゾヒスト達の狂宴がスタートしました。人の間を縫うようにして坂道を駆け上がります。

いきなりの無酸素運動で乳酸があっという間に溜まり、足がパンパンになり息があがります。下りでは飛ぶように降りるためヒザへの負担が多く、えもいわれぬ痛みを感じます。今回は三人でのチームリレー、チーム名は゛マウンテンマゾヒスト゛、アホっぽくていいでしょ! 

軽く、死ぬかもしれないと感じてるとき、私はやっと夢中になれます。夢中になれるときが欲しくて多少無理をしてるのかもしれません。相反するサドとマゾが一つの心に同居しています。昔の偉い人はこのことを゛絶対矛盾的自己同一゛と名づけています。

でも、無理をしない人生に何の価値があるのだろうか? 植村直己氏しかり、狭間勘平ちゃんしかり、無理してる人は美しい。

2009年6月 5日

シチリアの風に吹かれて

今日の゛旅する魚屋゛でのお客さんとの会話です。

  お客さん  「戸井さんの瞳って、まるで外人みたいな色しとるんねーけ」

  私     「イタリアとのハーフよ、母ちゃん、知らんだんか。今流行りのハイブリッドやぞ。」


信じるわけないよね? 真顔でジョークを言うのは私の芸風です。イタリアは私の憧れの地、特にシチリアは必ず行ってみたい所の1つです。リュックをかついで一人旅したいな~

           そんなシチリアの夏をイメージした料理を作ってみましょう。

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アジの刺身と野菜をボールの中に入れて、塩と荒引き胡椒をふりかけます。下味をしっかりつけないとピントがぼけてしまいます。

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そこにオレンジやグレープフルーツなど柑橘系のフルーツを加えます。だんだんシチリアっぽくなってきた?

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そこにバルサミコ酢を回しかけします。フルーツとバルサミコ酢の酸味と絡みあい、その甘味が際立ちます。

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最後にEXオリーブオイルを加えてよく混ぜたら出来上がり。次は盛り付けです。

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冷たい料理のときはお皿を冷蔵庫でキンキンに冷やしおくのがポイントです。反対に暖かい料理のときは軽くオーブンで温めておきます。

オレンジのスライスと野菜をお皿に並べて、

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色とバランスを考慮して盛り付けします。こじんまりと高さをだしてふわっとナチュラルに、

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゛アジと柑橘系フルーツのサラダ バルサミコ風味゛の完成です。どう?シチリアっぽい?

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ついでに今が旬のトビウオの塩焼きもいかが? イタリアにもあるに違いない。

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これは今日の注文のお造り。トビウオの酢締め、アジ、スルメイカ、クロダイ、甘エビのオール橋立産。
ワサビと醤油が似合います。

                 ゛買出しは至福、料理は魂の救済゛    檀一雄

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何の取材だろうか? 家庭画報? 料理王国? まさかね!

2009年6月 3日

プラ・ド・ジュール

 プラ・ド・ジュール(本日のお皿)はスイス・バーゼル在中の姉のチッチから送られてきたもの。

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どこの地方の絵柄だろうか?

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プロヴァンスでもなさそうだし、

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電話で聞いたところ、アフリカの国の柄っぽくない?とのこと。

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それにしてもキレイでカワイイ小皿です。置くだけでテーブルが華やぎますね。

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どう使おうか? ソース系が似合うかな。大きな魚のグリルや子豚の丸焼きをドンとテーブルの真ん中に置き、この小皿には、ギリシアの塩、イタリアのオリーブオイル、フランスのバルサミコ酢、ブラジルのモーリョを入れましょう。飾りのセルフィーユはいらないよ。欲しいのはギリギリの火入れ。

魚・肉を取り分け、各人好きなソースをかけていただきます。お酒は牝牛の血のような赤ワインでいかがでしょうか?

こんな料理を前にすると倦怠でくすんだ心も夏空のように晴れわたり、心躍るに違いありません。

      最高の料理、最高のソース、最高の発狂へ誘う黄金の一発、ここにあり。

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魚のグリルはアマダイとノドグロでよろしいでしょうか? ちょっと高くつくけど焼いちゃうよ?!

2009年6月 1日

海水と岩ガキのサンプリング

6/15の岩ガキ漁解禁を前に岩ガキと採取場所の水質の検査を保健所へ依頼しました。

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今日は海士の若手3人での作業。ウネリと昨日の雨で水の中は濁り気味、水中カメラは1回お休み。

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調べる項目は主に大腸菌と腸炎ビブリオの有無です。篠原方面と片野方面の二箇所の水底で採取します。

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岩ガキも二箇所で採取します。もちろん天然です。文字通り岩に張り付いています。

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解禁日になっても身の中にミルクがないと出荷しませんので、

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テイスティングは必須項目。あぁ、チョー旨! 海のミルクというよりは海のチーズ、濃厚でクリーミーな舌触りです。これなら大丈夫、なぁ、あんかー、これバンバンやな!

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採取した水と岩ガキを保健所の職員さんにお渡しして完了。岩ガキ余ったらチョウダイね。

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ついでに採ってきたこの大量のワカメは来年の放流サザエのエサです。来年も今年同様稚貝を漁協の水槽である程度育ててから放流します。その約半年分のエサを冷凍保存しておきます。

       これからは育てる漁業が主流となります。先手先手で攻めていきましょう。


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今日の昼はテラスで岩ガキ、レモンを絞ってツルッと生で食べましょう。アミノ酸、ビタミン、ミネラル、グリコーゲン、タウリンなどが詰まった天然のサプリのようです。これを食べればあの頃の強かったアナタに戻れます。バッテリーはビンビンだぜ♪

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秋友ガラスと岩ガキのコラボ、間違いなく夏の扉を開けてくれます。

                 
                        ~トイババワールド~

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花が溢れだしてきました。ガーデニングをやりだすと壊れたチョロQのように止まらなくなります。そして疲労のため、ダウン。いつもこの繰り返し、子供と同じです。

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そして魚とはまったく関係のないものを売りたがります。

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