潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

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底曳き船の仕組み

底曳き船もあと3日で禁漁となり(29日まで)、7,8月は完全オフとなります。この間、甲板員たちはゆっくりお休みしたいところなんですが、この2ヶ月間収入がなくなるので大変です。ある人は網仕事、またある人は潜水漁、またまたある人はラブホテルのベットメーキング(怪しいな・・)などとそれぞれの夏を満喫(?)します。
 今日は底曳き船の網を揚げる一巡の流れをレクチャーします。漁師希望の方、必読!(いねぇーか)

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漁場につくとロープと網を下ろします。オモ舵(右舷)から下ろします。

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パラシュートをイメージしてください。人間が船でパラシュート部分が網です。トモ(船尾)の真ん中の太い鉄棒にローブを固定して、人間の歩くスピードくらいゆっくりと船を進めます。このとき、網は海底を引きずっています。エビ漁なら約3時間引っぱります。

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網上げは船を半回転させ、オモテ(船首)から行います。まずは数キロにおよぶロープを巻き上げます。この二つの滑車の上をロープが通ります。

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ロープはこのドラムに5~7周くらい巻きつけて回転させ、トモのリールに納めます。このドラム、非常に危険です。カッパなどがドラムに絡まるとあっという間に巻き込まれ確実に死にいたります。つい最近も能登でドラムに巻き込まれ死亡するという痛ましい事故が起きました。

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オモテからロープを巻き取り、網が海面に浮かんでくると、今度はトリ舵(左舷)から網を巻き取ります。

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カマス(網の一番後ろの魚がたまっている部分)をロープで縛りフックを掛けてクレーンで吊り上げます。

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吊り上げた網を白い箱の中にいれます。そして紐を解いて魚をドドーっと入れます。この白い箱のなかはキンキンに冷やしてある海水です。最新鋭冷水機+角氷山盛り投入して魚やエビの鮮度を保ちます。そしてチャチャチャと魚やエビを選ります。

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選り終ったら、魚箱に入れてハッチの中に収納します。約400箱収納できます。そして見てください、この氷の山! 大量の氷を使ってハッチの中を冷やします。ここまでやらないといけないんですね。そしてここまでやるから橋立の魚介はブランドになるんですね。消費者には見えないところで漁師は常に考え、よりよい方法を模索しているのですね。いや~、漁師って頭いいな~!

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コメント

戸井さん、こんにちは~。
梅雨が過ぎればいよいよ夏ですねぇ。
夏はどんな魚が取れるのかな~と思っていたら、ナンと漁はオフシーズンなのですか!?

‥ということは、食べるお魚も無いのかしら~? 不安。orz

Keiさんへ

底曳き船は禁漁でも、定置網漁や刺し網漁、そして潜水漁など盛んにおこなっていますので、魚はたくさん揚がります。赤イカ、アジ、スズキ、甘ダイ、アワビ、牡蠣、サザエ、岩モズク、車エビ・・・。どれもマイウー!

戸井さ~ん!

なるほどぉ~!
そんなにバラエティ豊かな海の幸があるなんて~。
夏が待ち遠しいです!

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