潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

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2007年11月29日

晴れているがシケ模様

天気はいいんですが北風が強く海はシケ模様。シケなので休漁、ということは私もお休みとなります。

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白波がたっています。ウサギの大群が飛んでいるみたい。こうなるとアウト。

こういう日は蟹の発送や昆布締めや干物作りなどして過ごします。そして夕方になると片山津温泉にあるスポーツクラブに直行、身体を苛めます。まずランで有酸素運動をして脂肪を燃焼させ、次にウェイトで4大筋郡に刺激を与え・・・、そして家に帰り、ビールと焼酎を飲んでパソコンいじり・・。とても内向的な私。

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昨日、作ったフクラギの一夜干しの試食。皮は硬くて食べれなかったが、身はほどよくしまり、生臭みもなくとっても美味! 明日売ってみよーっと。

2007年11月28日

グルメで小生意気な猫ちゃん

2週間に1回くらい、あるお宅からカワハギ1箱の注文がきます。カワハギ1箱シュルブプレ!

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肝がとっても美味しいです。正式に言うと ウマヅラカワハギ。

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しかし猫ちゃんは肝を食べないので、頭ごとカット。あ~、もったいない。しかもこの猫ちゃん、最近私の持ってくるカワハギのサイズにクレームをつけてきました。なんでもサイズが大きすぎて食べにくい、もう少し小ぶりなものはないかね、とのこと。あ~、生意気! ホレ、今回のカワハギはご希望通り小ぶりですぜ・・。猫にまで気を使って仕事してます。
 ちなみにこのカワハギを茹でて、あら熱をとり、ほぐして身だけにして、たらりと醤油をまぶして小粋な器に盛り付けてお出しするそうです。マジですか?

寒くなって嬉しいことの一つに売れ残った魚やいらないのについてきた魚など、全て干物にできるという事です。干物にして再アタックをかけます。それでも売れ残ったら・・・、家族の晩飯にします。

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ワタリガニをセリ落としたら一緒についてきたイシモチ。開いちゃえ。

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ブリの子供のフクラギ。昨日は全然売れなかった(悲)。惣菜に使ってもいいが、えーい、面倒だ、これも干物にしょう。

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フクラギの干物、楽しみだなー。

2007年11月26日

泉の浜でラン

昨日は汗ばむ陽気、午後からは自宅前の泉の浜でのジョギング、気持ち良かった~!

このような急斜面を降りていくと海が広がります。

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聞こえてきましたか? 波の音。もうすぐで到着、高低差約20M。

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波も穏やかで風もなく最高の午後でした。

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太陽がでると海の色が夏っぽくなります。

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切り立った岩壁、ロッククライマーなら登りたくなるはず。

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下から見上げるとこんな感じ。

暖かいのは過ごしやすいが、こんな気温だと一夜干しができません。もう少し寒くなってほしいな。

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昨日セリ落とした一番蟹。一番蟹とは文字通り、その日のセリの中での一番goodな蟹。でかくて、硬くて、ずっしり重たい。こりゃ最高だ!

2007年11月25日

足折れ蟹の使い方

ズワイガニも香箱蟹も足が1本か2本取れてしまったものは贈答用には使えませんので、値がガクッと下がります。こういうカニは自分で食べたりする分には全く問題ありません。今回は蟹のオードブルの注文があり、‘足折れでもなんでもいいからできるだけたくさん食べたい!‘ とのこと。わかりました。安くてたくさんね・・・。

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足が2本ない香箱蟹。香箱蟹の旨いところは内子と外子、足なんてどうでもいい。

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ズワイガニの足折れ、こういうカニにはブルーのタグはつきません。

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食べやすいようにバラして盛り付け。外子と内子が旨そ~!

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4皿注文のところ6皿できちゃった。2皿おまけだ、持ってきね!

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庭から飾り用のナンテンをとります。゛難が転ずる゛ 縁起の良い葉です。

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お造りにもナンテンを添えます。

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お子様用オードブルを作り今日の仕事終了。 

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久しぶりに体脂肪率を計りました。おっ、デブじゃなくなってる! どちらかというとアスリートというよりかマッチョ系になりつつあります。あと5キロの減量、そうすれば来年9月の小松鉄人レースに出れるかも!

2007年11月23日

久々のセリ

冬型が緩み、早朝に全船が沖に行きました。朝、出漁することを漁師用語では゛朝ナギ゛と言います。朝ナギは普段より操業時間が短いので漁は少ないですが、なんていったって久しぶりのセリ。ズワイガニにとんでもない値がつきます。こういう時は私みたいな弱小魚屋は亀のように首をすぼめて、この異常事態をうっちゃります。チャンスはあさっての日曜日のセリです。注文されたお客様、ちょっと待っとってね。でかくていい蟹送るからね。

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宝勝丸が帰ってきました。

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岸から若い衆に 「ズワイ、たくさん獲れたか?」 と聞くと、悲しげに首を振りました。最近、不調が続く宝勝丸、どうしたんだい、hey、hey、baby、バッテリーはビンビンだぜ、いつものようにキメて~・・・。

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朝ナギだけあってズワイも香箱も元気がいい! でもいかんせん数がない・・・。

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香箱がにはそれほど高値はつかなかったが、ズワイガニの高値には皆々様驚かれてました。

    

2007年11月21日

一夜干し、やっと出荷

今週に入り、2発目の寒気到来。北風が強く海はまたシケ・・・。冬型の気圧配置にがっぷりよつで組まれたら、いくら私が前褌をとり一気に前へ押し出す相撲が得意でも、どうすることもできません。

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橋立のみならず、石川県中全ての船がお休みとなります。売る魚がなーい。

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ストックしてあったズワイガニもこれで終わり。

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今週はもう出漁できなそう・・・。ご注文いただいたお客様、蟹のお届けは来週以降となります。来週ナギになってくれ~。

シケだからといって休んでばかりいられません。惣菜と干物と昆布締めと香箱蟹があります。

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完売するまで帰ってくるな! と嫁さんに強く(心の中で)言って、戸井鮮魚Carを見送る。

私はたまっている干物の注文の発送作業が待ってます。

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低温と強い北風のおかげでナイスな一夜干しが完成しました。乾いているんだけどシットリしている表面の手触り、こりゃいいねー、最高です。

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赤カレイを入れて・・、

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アジを入れて・・、

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メギスを入れて、終了。

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あと数件分足りなかった・・、こりゃマズイ。来週、ナギになってくれ~!

2007年11月19日

月曜日の仕込み

月曜日は仕込みの日、今日もモリモリ仕込みます。

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たくさんあります。どれから手をつけようかな・・・。

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一夜干しの注文がたまっているので、干物づくりから。嫁さんとトイババは赤カレイからスタート。

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それが終わると今度はメギスの掃除。

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掃除が終わったら大きな容器に入れて、そこに塩水を加えて数時間そのままに。

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私はアジを開き掃除します。掃除のときに使う歯ブラシ、これで血合いのところをきれいに取り除きます。

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これも海水程度の水に漬けておきます。塩がまわったら、真水で洗い風通しのいい場所で干します。

今日くらい風が強く寒いと、一夜で干物が完成します。注文いただいた方、もう少しでお届けしますよー。

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ズワイガニと香箱蟹を真水につけて〆ます。軽くタワシで洗って沸騰した塩水に投入。

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でかい真鯛でしょ。橋立沖にはこんな大物、ウヨウヨいます。これは昆布締めにします。何人前できるかな?

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鯛の頭も立派な商品になります。甘辛い兜煮にしたら旨そー!

午前中で終了。午後は自由時間です。どこにでも遊びいってくっせーの。

昨日の蟹の選別作業中、青いカッパをきた兄ちゃんがお手伝いしていました。どこのアンカーやろ?

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どこかで見た顔? ・・・あっ アズマックスだ! 

2007年11月18日

シケ・シケ・シケ

昨日の昼過ぎから天気が急に崩れて、もの凄いシケがやって来ました。暴風と雨でガラス戸がガタガタ震えてます。

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ご覧の通り、西高東低の冬型の気圧配置。通常、日本列島に3本の等圧線がかかれば風が強く、シケ模様となりますが、今日は7本もかかっている! 波の高さ5M! だめだ、こりゃ。

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自宅前の泉の浜も真っ白になっています。このシケが去るとグッドウェーブがやってきます。

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港の赤灯台が大波のしぶきで見え隠れしています。只今、ぶつかり稽古中です。

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港の出入り口が北側に向いているので、モロに波をかぶります。こうなったらアウト、漁はできない。

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北陸自動車道、尼御前サービスエリアから見た橋立港。ものすごい風圧、体重の軽い方、カツラの方、要注意、吹き飛ばされます。

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一番沖のほうにある一文字防波堤、私が船でカサゴを釣りに行くところです。すごいことになっています。

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荒れた海を静かに見つめる尼御前、ここより数キロ先が歌舞伎゛勧進帳゛で有名な安宅の関所跡。義経公の無事を祈願してこの岬より身を投げる。遠い、いにしえの悲劇。

2007年11月16日

甲羅のブツブツ

ズワイガニの背中についている黒いブツブツは 「カニビル」 と呼ばれています。

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甲羅を産卵場所にしている虫の一種です。これがたくさんついてるカニは元気で美味しいといわれています。大企業に就職希望が集中するみたいに、カニビルだって、寄らば大樹の陰、弱いカニより強いカニの甲羅のほうがいいに決まっている。

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このミミズのような虫がカニビルです。甲羅にヒゲのように数本生えています。ちなみに北海道や他県のカニにはこのカニビルがほとんどついていません。なんでだろう? いいカニを選ぶ際のひとつの基準となります。

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カニのボイルや発送の作業でブログを更新する時間がなかなかつくれません。もちろん筋トレもできない。またストレスデブになりそう・・。

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あら熱がとれたら、パック詰め、そして発送。お届け先は全国いたるところ。

大学の潜水部の同期の51君からカニの注文あり。会社の住所があの六本木ヒルズ。ということは51君はヒルズ族? 大丈夫か?俺たちは日大出身だぞ。そんなに賢くないはず、無理するなよ、と電話で忠告。

 「大丈夫だよ。それより戸井、嫁さん怒ってたぞ。香箱蟹の数が5杯じゃなく10杯の注文のはずだけど・・。ちゃんと数確認しろよな。」

とかえって私が忠告というか怒られた。数もろくに数えられない私と世界を飛び回っている友。どこでこんなに差がついたんだ?在学中、潜ってばっかりで、ろくに勉強しなかったはずなのに・・。 それより51君のお嫁さん、ごめんなさい。私にもう一度チャンスをお与えください。

2007年11月13日

シケのおわり

長かったシケも今日で終わり。今晩、出漁して明日の夕方にセリがあります。2日くらいナギですが、週末に再び西高東低の冬型の気圧配置になりシケそう。冬らしくなってきたぞ。蟹の値もジリジリ上がりそうです。

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今日の夕方の片野海岸。まだ波は高いが夜には凪そう。

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今日のジョギングコースは片野海岸から塩屋海岸まで。北風がやや強いが久しぶりの太陽が心地いい。

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夕日が眩しい。この天気もいつまで続くやら。次のドデカイ低気圧が大陸あたりで虎視眈々と上陸の機会を狙っています。

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天正3年(1575年)、長篠の合戦で織田・徳川軍が作った馬防柵。勝頼はただ 「前進あるのみ」 と厳命。ここで武田家至宝の家臣、高坂昌澄、内藤昌豊、土屋昌次、原昌胤、山県昌景、馬場信春、真田信綱、その他大勢の優れた武将たちがみんな銃火の中に息を引き取る。総勢1万5千の将士の死。

    ・・・あっ、すみません。また妄想のなかにいました。これは片野海岸の防風林を守る柵です。

2007年11月11日

シケのおかげ

今日はシケのためセリがなく、ゆっくりした一日を過ごせました。トイババも嫁さんもがんばった。トイジジもなにやら作ってるし、ご褒美に今日は蟹でも食べますか! もちろん香箱蟹だけどね・・。

香箱がにはズワイより旨いんじゃないの?.JPG
左が内子、右が外子。内子(ミソ)が入っている甲羅に酢醤油を入れて豪快に食べます。何杯でも食ってくんせーの。足の身も小さいがよく締まっていてこれもなかなか旨い。

最近のヒット商品.JPG
バイ貝のブルゴーニュ風。ニンニクパセリバターがいい仕事しています。

幻のシモコシ.JPG
熊の出没する山奥から取ってきたシモコシ(きのこ)、とっても貴重品です。大根おろしとゆずと塩、酢、砂糖で和えたもの。加賀地方のご馳走です。これさえあればあとの肴はいらないほど私の大好物です。

夜の炭水化物は怖い.JPG
栗ご飯もいいねー。今日はご飯も食べようかな。

高円寺の抱瓶に行きてーな.JPG
今日のお酒は泡盛のシークァーサー割り。BGMはネーネーズがいいな。

 酔っていつも思い出すのは、西表島にいた頃の風景。
  「雨降ったらサー、仕事できんサー。」  と言っていた島人。冗談かと思っていたら次の日、雨が降ってホントに仕事を休んでました。悪い意味でのカルチャーショック、この頃(大学生)からそんな思想に染まり、うまく社会と馴染めなくなってきました。

龍も春樹も大好き.JPG
高二の時、村上春樹の赤と緑の表紙が印象的だった「ノルウェーの森」を読み、東京での大学生活に無茶苦茶憧れました。よし、勉強して東京の大学に行こう!ただし八王子や多摩の方ではなく、新宿や皇居の近くの大学で偏差値が低めで遊べて、そこそこ名前が通ってればどこでもいいや、という不純な動機でした。村上春樹のように思ったことの半分だけ口にして、個人主義で、悲しくも切ない、それでいて純粋な恋をしようと希望に胸ふくらませて上京。しかし、フタを開けてみるとダイビング部と強制参加の応援団のような組織にすっかり染め上がり、20歳を過ぎても学ランで学校をねり歩き、粗相で先輩からぶん殴られたり(並んでいた同期の返り血を浴びたことも!)、後輩を 「お前、ヘリウムの入れすぎだよ!アドバルーン、爆発させんじゃねーよ!」 という理由で殴ったこともありましたっけ。飲みにいけば泥酔して歌舞伎町の真ん中で大の字で寝たこともあるし、新宿東口でのストリートファイト・・、もう止めとこ。しかし最後は円陣を組んでみんなで 「日大節」 を大合唱。これで全てまるく収まります。村上春樹が最も嫌うような、彼とは正反対の学生生活を送りました。後悔してるかって? いや、全然、もう一回学生生活をやり直すチャンスが、もし、あったとしても同じことを選択します。

                   なんか走りたくなってきたなー!

2007年11月10日

蟹、蟹、蟹の日々

初凪からの香箱蟹の大漁も一段落つきました。値が下がりすぎたため、全船、香箱蟹ポイントに行かなくなりました。小出しにしないと後から苦しみますからね。私も宝勝丸の荷下ろし&選別作業(ボランティア)が本業より忙しくなり困ってたのでちょっとホッとしています。寝る間がないくらい忙しい状態が何日も続くと、何か大きなケガしそうな自分が怖いです。明日はシケ、あさっても怪しい天候です。漁師の皆さん、ゆっくり休んでくんせーの。

香箱蟹やズワイガニを塩茹でする際は、表面を軽くタワシで洗い汚れを落とします。

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まだ生きているので真水につけて〆ます。生きた状態で熱湯に入れると足がもげてしまい、そこから水が入り風味が落ちて商品価値が下がります。

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パスタを茹でるときの塩分濃度、おすましくらいの濃さかな、で茹で上げます。よく海水くらいの濃さで・・・、と書いてあるシオリがありますが海水ってかなりしょっぱくない?沸騰したお湯にミソがこぼれないよう甲羅を下にしていれて、再沸騰後約15分茹で上げます。

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お湯から取り出し、あら熱をとり、冷めたら完成。

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こんな蟹いただいたら、さぞ嬉しいだろうな。石川出身で他県に住んでいる方は香箱蟹を食べると、外子と内子の旨さがツーンと脳を刺激して、郷愁の念にかられます。たったうめえ・・・。

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宛先は東京六本木から京都、大阪、沖縄・・・、全国津々浦々。赤く茹で上がった蟹はまさしく冬の食卓の主役です。

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忙しさのあまりしばらく目を離した隙に、また例のごとく、熱病に取りつかれたようになにやら作成中のトイジジ。こんどはかなり大掛かりな建造物。ローリングストーン、転がる石の如く、もう誰も止められない。

2007年11月 7日

祝・蟹解禁!

昨日、蟹解禁となりました。ズワイガニはちょっと少なめでしたが、香箱蟹が大漁! 船は蟹を下ろして、猛ダッシュで再び蟹場へ、陸ではこれから蟹を細かく選別する作業が待ってます。これがとても大変、セリの時間に間に合うように迅速に行ないます。

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香箱蟹の山・・・、しかしこれはごく一部。まだまだあるぞ。

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シートのなかにも数十箱隠れてます。これらを一匹一匹丁寧に選別します。

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大きさ、色、汚れ、傷、足折れ、外子の有無・・・、事細かに選別します。私も眉間にしわを寄せてプロっぽい顔で選別しています。急げ、急げ!

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浜のおばちゃん方もがんばっています。

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だんだんとサイズ分けができてきたぞ。休憩のジュースでも買ってくるか? 

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サイズ分けができたら、箱詰めしていきます。10入、15入、20入・・・最後は50入。大きいものから順番に入れます。

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だいたいできたかな。去年と同じくらいの量でした。

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手前がズワイガニ、奥が香箱蟹。ズワイガニが少ないのは、全船、香箱蟹ポイントに行ったから。ズワイと香箱の生息域が若干違います。ズワイガニはお歳暮シーズンに入ってからたくさん取れだします。

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これが冬の食卓の王様、ズワイガニ、別名 加能蟹、気品と風格が漂います。

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テレビ局の取材もたくさん来てました。なにせズワイ解禁は石川県のトップニュースですから。嫁さんいわく、私もチョロチョロ映っていたらしいです・・・。でもカメラの助手っぽいスタッフ、カメラマンに  「俺の前に出るなよ!」  と何度も叱られてました。まるでコントを見てるようでした。

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中継放送もセリ場のど真ん中でやってました。この強引さはさすがです。

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次々と眼にもとまらぬ速さでセリ落とされます。まさに秒殺、うかうかしてられません。

香箱蟹、ズワイガニ欲しい方、メール待ってます。シンプルに塩茹で、酢醤油で、いかが?

2007年11月 5日

そろそろ干物作り始めます

晩秋になると一夜干しの季節となります。一夜干しとは完全に乾燥させず、ちょっとレアっぽい干物です。気温が10℃を下回わり北風が吹くと、そろそろ干物作りにとりかかります。今年もたくさん注文いただいておりますが、注文されたお客様、もう少し待っててね。もうちょっと、寒くならないとねー。

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白カレイはクセのある匂いがあり、煮付けなどには向かないが、干物にすると匂いが抜けてとても美味しくなります。

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いらないのについてきた子メッキ鯛とカワハギ、ついでにこれも干物にします。

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キレイに下処理をして海水程度の塩水に数時間つけておきます。

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子メッキを開き、カワハギもキレイにして塩水につけます。ちなみにカワハギはこの辺ではバクチコキと呼ばれています。゛博打で負けて身ぐるみ剥がされる゛、ということからの命名。なるほどね。

数時間後、塩水から取り出し真水でキレイに洗い、水をよくふき取ってから干します。

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表面がしっとり乾いたら完成です。しっとりね。

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ついでに柿も干してます。

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橋立沖、刺し網漁で獲れた鮭。惣菜用に取りました。卵がないので安かったです。

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身は柔らかくお餅のようでした。これで鍋なんかいかが?12月号の家庭画報の鍋特集はキレイで旨そうだったなー。

2007年11月 3日

目が粗い蟹網

ズワイガニ漁の網の話。エビ漁の網の目は人差し指と中指の2本が通るくらいに対し、蟹漁の網の目は子供のこぶしが通るくらい粗いです。そうです、狙いはズワイ、香箱蟹(メスガニ)のみ、あとの魚は眼中にありません。細かい魚は逃げてくんせーの。

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網の目が粗いと船上での作業もチョー楽です。蟹とゴミしか入らないので、ササァーと蟹だけ選って終わり。
楽だわ、金はガッポリ稼げるわ、嫁さん喜ぶわ、子供に寿司食わせられるわ、などなど漁師にとって待ちに待った11月です。 「蟹場で返すから・・・」 といってお願いしてた飲み屋のツケや親方からの借金も全て返せます。

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ここは船の心臓部の機関場、エンジン一台の値段は庭付きの家一軒分(もちろん新築)くらいします。恐ろしくパワフルでタフなエンジンです。

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ブリッジ内は魚探、レーダー、GPSなど計器類がズラリ並びます。舵も指一本で操作できます。しかし、これらの計器は必需品ですが、どこで網を落とすかは船頭のセンスと器量と経験に頼るところ大です。
初凪の水揚げがコケたら若い衆の士気が萎えてしまい、船頭の言うことを聞かなくなります。まずは大漁を祈るのみです。

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船頭衆は身体はあまり使わないが、神経をすり減らします。ストレスによる食べすぎ、飲みすぎ、睡眠不足で最後はほぼ全員、成人病になります。この世に楽な商売などない。

2007年11月 1日

甘エビ漁終了

昨日をもちまして橋立港における甘エビ漁は終了しました。連休中に底曳き船はズワイガニ漁の切り替え作業を行います。網やロープなどズワイガニ仕様に交換、機械の総チェックなどして万全の体勢で11/6の蟹解禁日を待ちます。
 
漁師にとって11月のズワイガニ漁はボーナスチャンスの月です。うまくいけば100万円以上の給料がもらえます。実際私も漁師のとき、帯びつきの100万円の札束をそのとき初めて見ました。大正時代の成金みたいに、 「暗くはないかね?」 と靴を履かせる女中さんに一万札をマッチで燃やして明るくする愚行をしてみたくなる気分になります。

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蟹漁が終わる3/20を過ぎるとまたエビ漁の開始。それまでのお別れ。金沢港では通年エビ漁は行なわれます。

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寒くなってくると、一夜干しの季節です。赤カレイのマコたっぷりの一夜干し、旨すぎです。今年もたくさん作るぞー!

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一夜干しのキングはなんといってもノドグロです。気絶するくらい旨いが値段も気絶するほど高い! この型のいいノドグロは真鯛の4倍の値がついてました。私のようなワーキングプアはただ干物をつくり流すだけ、決して口には入りません・・・。

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外が騒がしいので2階から覗くとトイジジPARKに保育園ご一行様が遊びに来てました。

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シイの実を拾う園児たち、気をよくしたトイジジ、創作欲はさらにヒートアップ。

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