潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

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シケの日に思うこと

長いシケが続きます。今日も波5mで西の強い風が吹いてます。仕事は休み、明日のダメ、あさっても・・・、こうなったら飲んで遊ぶしかないな。

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港内の底引き船も間口から入ってくる波と風で大きく揺れています。いつになったら出漁できるのだろうか?

午前中に事務仕事をしていたら(嫁さんは超ドンブリ勘定、とても任せられない)、書棚の奥に大学の頃のアルバムを発見しました。仕事の手をとめ、ペラペラめくります。いや~、懐かしいな。皆さんもちょっと覗いてみますか?

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日大の体育会系潜水部の面々。夏の三宅島合宿の一コマ、今は溶岩に埋もれてしまった民宿前。
この海でブラックアウト寸前になるまで素潜りの練習をしました。

円陣を組み、大声をはりあげながら潜る姿を、堤防から見ていた今は亡き三宅在住の鳥類学者ジャック・モイヤー氏が指で差し、怪訝な顔つきで、

                 「They are crazy?」 と質問されたこともあります。

             「Yes、 we are crazy about free diving、you know」

                      狂うと夢中は同義語ですよね。

植村直己が青春を山に賭けたなら、私は海に青春を賭けました。ボンベをかつぎ、葉山、大島、三宅、八丈、小笠原、座間味、西表を潜りまくりました。東京にいるときは、交通量調査などのアルバイトに精をだし旅費を稼いでいました。勉強する時間は残念ながら(?)なかったです。

夏休みと春休みは西表島のダイビングショップで居候生活、オーナーの猫より低い身分でしたが、船底掃除で誠意をみせてだんだんと可愛がられ、朝から晩まで楽しく仕事させてもらいました。島ならでは無茶苦茶面白いエピソードもたくさんありますが、またいつかお話します。

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あっ、体連だ! 正式名称は日本大学経済学部体育団体連合会です。私の人生に多大な影響を与えた団体です。この活動のため、時間をはじめ、いろいろなものが犠牲になりましたが、こんなに哀しくもあり、おかしくもあり、時代に逆行している団体は見たことがありません。大川興行より100倍面白い悲喜劇がありました。いつかこのことを誰かに言わなければならないような気がしてます。

誕生は1960年代の学園紛争の頃です。いろんなセクトや全共闘などを取り締まる、武道系クラブを中心とした、いわば大学側の組織が体連の始まりです。

時代は流れて本来の役割が終了したのにもかかわらず、体連は脈々と存続しました。政治的にはまったく主義主張はありませんが、大学の行事全般を取り仕切る組織へと変わっていきました。

体育祭、学園祭、球技大会、スキースクールなどなどを企画・運営を学校側から委託され、その実行に命をかけてました。厳しい上下関係、ビンタ、酒、緊張、拘束・・・、もちろん女っけなし。

各体育会系クラブから一名体連担当が選出されます。体連に参加しないと、そのクラブの大学側からの待遇が悪くなります。例えば、部室の取り上げだとか・・・、だから代表で潜水部から私が派遣されました。ここから大学生活が一変しました。血の粛清とでもいいましょうか・・怖かったな~

ビンタは日常茶飯事です。胸元の蹴りもあったな、それと至近距離から硬球を投げつけられたことも・・・

どんなことでビンタをくらうかって? それがとても些細というか、当時は重大だったというか・・・

体連主催の菅平スキースクールでこんなことがありました。

体連の2年生は生徒10名くらいの班を受け持ち、そこのコーチのサブとしていたせりつくせりのサービスを尽くします。面白いこと言ったり、食券買ってきたり、わざと転んでみんなを笑わせたり・・・、なんでこんなことをするかというと、班にはもう一人、怖い3年生の体連の先輩がついていて、2年の仕事ぶりをチェックします。

夜、生徒が寝静まった後で体連全員が集合して血の総括がはじまります。なんか雰囲気悪いぞ・・先輩の顔が青いぞ・・

  先輩  「おい、戸井、立てよ!」

  僕    「セイマス(失礼します、の体連語、ちなみにあいさつは全て、チワ!の一言)」

  先輩  「お前の班の女の子、帰りのバスで寝てたろ。」

  僕   「はい、疲れて寝ていたと思います。セイマス」

  先輩  「バカ者! お前のしゃべくりがつまんねぇーからだよ!」

  僕   「ん? ・・・セイマス・・・」

  先輩  「言ってわかんねぇー奴は前に来い。」

  僕   「はい、セイマス・・」 と言って先輩の前へ歩み寄る。

  先輩  「明日、挽回しろ、歯をくいしばれ!」 強烈なビンタ炸裂。

  僕   「どーも、ありがとうございました。セイマス・・」 一言礼を言って席に戻る。

こんなことが延々と続いてました。もっと面白い話もありますが、それもまた今度ということで。

先輩達が嫌いになったかって? いや、全然、大好きでした。みんな演じていたのかもしれませが男気がありました。先輩は先輩らしく、後輩は後輩らしく、秩序ある組織でした。いつもの飲み屋で先輩に会ったら嬉しかったものです。

    先輩  「おばちゃん、あそこのテーブルにビール5本あげといて、体連の後輩なんだよ・・」  
      
    後輩  「先輩、どーもありがとうございました。ご馳走様です、セイマス!」

社会人になって会社の先輩と飲みに行って割り勘と言われたときは、びっくりしました。私の美意識じゃ考えられなかったです。後輩に金出させるなんて・・・

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17年くらい前の私よ、大学のときは面白かったよな? 今も充分面白いから心配するなよ。

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コメント

体連最高ですね!!
私の修行していたガラス工房も
同じような感じです。
今思い出すと懐かしい思い出のような、たまに夢でうなされることを考えれば、トラウマになっているような気もしますが。。。

秋友さんへ

体連最高でしょ!?

今も体連あるのかな? 最近、ちょっとした暴力沙汰ですぐに問題になる幼稚くさい世の中でウンザリしています。

今晩、蟹をたくさん用意して待ってるよ! 遊びに来てね。

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