潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

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2007年9月30日

10月号のおんぼらーと

10月号のおんぼらーと(加賀のフリーペーパー)にちょこっと登場しました。

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真ん中がマルヤ水産次期親方のマコちゃん、右隅っこで真面目な顔でエビを受け取っているのが私。この日もエビが大漁、時間に追われた荷卸しでした。

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こちらが料理の写真。プロが撮ると美味しそう。どお、この写真を見る限り料理もプロっぽいでしょ?!
左上が浅蔵一華さん、右上が奥野いずみさんの器。どちらの器も女性らしい可愛さと透明感があります。川のせせらぎと蝉しぐれを感じさせる夏っぽい器に惹かれます。

2007年9月28日

モリモリの仕込み

今日もたくさんの仕込みがあります。生魚を売るには仕込みが大事です。ただ魚を持っていっても100%売れません。さぁ、ぼちぼち始めますか。

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まずはカンパチの子供、ヒイラギのお刺身(柵)からスタート。このヒイラギ、皮をむいても色が落ちにくいので人気があります。

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カサゴ、メッキ鯛、カワハギの下処理をします。

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サワラを3枚におろして適当な大きさにカットします。塩焼き、フライ、ムニエル、なんでも来いの便利な魚です。

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久しぶりのシロキス。これも開かないとなかなか売れない。天麩羅、フライにどうぞ。

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見た目がよくないアオリイカ。このままじゃ売れねぇな。

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一皮むけてキレイになりました。赤イカよりずぅーと安いのでオススメです。お刺身でとうぞ。

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最後にマンモスの大腿部、もとい、バショウカジキの柵を作って終了。

仕込み終了。パソコンしながら寝ようっと。

2007年9月26日

キハダマグロ

定置網漁で一本だけキハダマグロが揚がりました。

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マグロの中では安いキハダ、とはいってもこの一本で10万チョイしてました。こんなマグロを釣って電気ショッカーで気絶させてみたいです。

2007年9月25日

マコガレイの昆布締め

最近、真鯛が高値なので刺身はマコガレイ(マガレイ?)を使ってます。身が厚いので捌き易い魚です。

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カレイの中で一番高値がつきます。まずは5枚おろしにします。

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身は白っぽいです。このままだとあまり美味しそうには見えませんね。昆布締めにしてラップにつつんで4~6時間、冷蔵庫で寝かせると・・・

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身が半透明になりました! このサクを薄く切って器に盛り付けると、とてもキレイです。食感は昆布の香りがしみこみ、もちもちっとして絶品です。醤油がなくてもパクパクいけます。
「親子丼」がグッドネーミング賞なら「昆布締め」はベストコラボ賞といったところでしょうか。

残った昆布は細かく切ってシイタケと一緒に佃煮にしました。もちろんマイウー。

2007年9月24日

ブラジル万歳

毎日、魚ばかりと付き合っていると時々無性に肉が食べたくなります。それも韓国ではなくブラジルの肉料理。東京にいた頃、渋谷にブラジルのシュラスコ料理「バッカーナ」という店がありました(まだあるのかな?)。串というよりは剣と呼びたいような、長大な、幅広の串に巨大な肉塊を刺し、炭火でじわじわまったり焼き上げます。肉には岩塩をまぶすだけ。その焼きあがった串を何本となくドンと台に立ててテーブルに置き、給仕がナイフで切り取りお皿に盛ってくれます。こちらから「ノン・オブガリード」と言わないかぎり次々と肉がお皿にのってくる、いくら食べてもデブにならなかった20代の私には大変ありがたいお店でした。でも最後はお客全員、サンバに強制参加させられるのは閉口でしたが・・・。

 そんな日は安いランプ肉を買ってきてシュラスコもどきを作ります。

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炭火は面倒なのでオーブンで焼きます。ローストビーフ風になりました。この肉に「モーリョ」と呼ばれるソースをかけます。

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これが「モーリョ」。これはトマト、タマネギ、パプリカ、キュウリなどをみじん切りにしてオリーブオイルとワインビネガーにつけたもので「ソース」という意味ですが、むしろ正体はサラダです。モーリョを炭火ステーキにかけると、口の中がサッパリしてたくさん食べることができます。近頃はすぐにデブになってしまうのでたくさんは食べませんが・・。みなさんも一度「モーリョ」を試してみては?

ちなみにブラジル人の大食をまかなう肉。三度に二度はカルネ(肉)だそうです。ブラジルの政府で肉の値段を上げた奴は、左翼、中道、右翼を問わず即日倒されるとか。

2007年9月22日

網仕事

最近、連休ばかりですが漁師達は休みの日でも網仕事が待ってます。沖にでると必ずと言っていいほど網がヤレます(破れること)。底を引っ張る底曳きなので大木やコンクリの塊や自動車(ホントにあった!)などが底にあると見るも無残に網がヤレます。小さなヤレなら沖で直しますが、沖で修正不能なものは休みの日に直します。

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まず網を広げて、どこからどこまでヤレているかチェックします。

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ヤレた網を取り外し、そこに新しい網を取り付けます。網用の針と糸でリズムよくつづくります。

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親子の息のあった仕事ぶり。風にふかれる漁師はかっこいい。

船では機関士が機械をいじってます。

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ロープを巻くリールの修理。ボルトの調子が悪いみたい。
 「ダメだ、バカになってる・・・。」
足立区出身の若き機関士がなにやらボヤいてます。

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 「まぁ、いっか。締めちゃえ、エイ!」
解決したようです。

明日も漁は休み。網仕事が終わると、まずパチンコで10万円くらい勝って、そのお金で焼肉を食べ、タクシーで山代温泉のスナックに行き、朝まで騒ぎ散財するというのが漁師にとって最高の休日です。

2007年9月20日

海暮らしの食事の取材

加賀日和のタカヤナギさんからセリ風景と海暮らしの普段着の食事の撮影のご依頼をうけました。なんでも10月号のオンボラート(加賀の情報誌)に掲載するとのこと。顔がでるということか? タカヤナギさん、男前に撮ってね。

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自宅リビングでの撮影。午後のやわらかい日差しが入り、いい感じでした。

売れ残った(悲)魚を使いチャチャチャっと料理しました。

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  カジキと水ダコのお造り

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  メギスのフライ タルタルソース

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  カジキのカマのオーブン焼き

以上の3点、プロの撮った写真が楽しみです。 10月号のオンボラートお楽しみに。

2007年9月18日

たまにはフレンチ系で

お祭りのオードブルやお造りの注文も終え、嫁さんもさぞお疲れのご様子。では今日の晩ごはんは私が作りましょう。せっかくだからフレンチ系で遊ばせてもらうよ。えっ?子供が食べれないって?でもそんなの関係ねぇー!でもそんなの関係ねぇー!オッパッピー!子供に合わせるのではなく、子供が大人の味覚に合わせるんだよ。プンプン。

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今日の素材、魚はホウボウとスガレイ、子イカにアサリ。魚中心のメニュー構成です。

まずは前菜。
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   トマトとブロッコリーのサラダ、アンチョビソース
アンチョビとブロッコリーはとても相性がいいです。茎の部分ももちろんいただきます。

次にパスタ。
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子イカのアーリオ・オーリオ ケッカソース添え
赤イカの子供だけあってこの子イカ、とっても柔らかい! ケッカソースのバジルの香りが爽やか。

次はメインの一皿目。

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    スガレイのムニエル
ムニエルといえばレモンとジャガイモがお決まりの組み合わせ。ソースは充分に焦がし茶色がかったブール・ノワゼット、ナッツに似た香ばしい香り。

二皿目

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   ホウボウのロースト ポルトガル風
イタリアのアクア・パッツァとほとんど一緒な作り方。違うといえば具にジャガイモが入ってることぐらいかな? アサリとドライトマトが絡み合い、濃厚で野性味あふれるソースでした。
 フランスでは、トマトを使った料理に「ポルトガル風」の名前をつけることが多く、この料理もその一つ、だそうです。へぇー。

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お祭り、よくがんばった!食べてくんせーの! でも家族みんな箸で食べるとこがなぜか悲しい・・。

2007年9月16日

鬼気迫る橋立の獅子

只今、橋立のお祭り真っ最中です。見所はなんといっても獅子舞です。衣装、獅子の大きさ、手のかけよう、熱のはいりかた、以前私が住んでいた小松とは桁違いの立派さです。ご祝儀も一桁違いますが・・。
 私の家の番がきました。ドキドキしてきた!子供、大人合わせて30名くらいの集団です。振る舞い酒をいただき、獅子舞開始!かなりアップテンポな笛、太鼓です。気分が盛り上がります。

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獣が獲物を狙うよう、牙を剥き、低い体勢で、両眼は地を這うように間合いを詰めてきます。
  「シーシー・・・」
腹の底からしぼりだすような唸り声。大きな口をカッと開けて相手を威圧します。
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そこに正義の味方である、棒フリがやって来て獅子と闘います。髪は長いが少年です。

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お花攻撃をうけてみろ!

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こんな大技も披露します。

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先発隊の少年兵の演舞が終わるとそろそろ大将格の少年が登場。クライマックスを迎えます。

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エイ! と刀を振りかざし獅子に突撃。獅子の眉間に刀を突き刺す。勝負あった! 獅子は負けを認める。

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負けてもなお、相手を睨みつつ、決して背中を見せず後退。まるで元亀元年の秀吉の「金ヶ崎の退き口」を見てるようだ。天晴れなシンガリ。
 獅子が退陣してめでたし、めでたし。これで厄払い終了。時間にして10分くらい。見ごたえ充分、おもしろかった~!

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最後に頭を噛んでもらう。これで頭が良くなる?最近、計算ができなくなった私の頭も噛んで欲しい・・・。
 

2007年9月14日

エビ地獄

 先日、宝勝丸はエビが大漁でした。沖でエビを選りきれず、着岸しても黙々とエビを選っています。若い衆はへばりきっていて、目が死んでいます。ちょっと写真撮らせてくんせーの。時々、私のところにエビが飛んできます。私をけん制しているのか? おいバカ、や、やめろ~。

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冷水機水槽の中に入っているエビをザルですくって、ハッチにぶちまく。

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それを一匹一匹、丁寧に選別する。これがエビ漁の嫌なところ。とにかく時間がかかる。時間がかかりすぎると、エビが白くなり値が下がる。カニ漁での大漁はとてもうれしいが、エビ漁の大漁はちょっとね~、という感じ。

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若い衆の目線から見たエビ。これを48時間、立てひざの姿勢でほとんど休まずやる。
 あなたは耐えれるか?!

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デッキにはゴミであふれかえります。ゴミといっても魚なんですが・・・、商品にならないものは全て捨てます。よく見ると・・・

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エチゼンクラゲ、ミズウオ、名無しの魚、ちぎれたエビ・・・・、海に捨てるとカモメの大群が船を取り巻きます。

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右に立っているのが船頭、エビを選っている4人が若い衆、計5名で仕事をしています。若い衆の平均年齢は30才の前半です。みんな若いです。というか年寄りにはできないハードな仕事です。私が乗っていた頃もたまに40才を越えた方が乗ってきましたが、だいたいは続きません。私も無理に引きとめはしません。辞めたほうがあなたのためだよ、とかえってアドバイスするくらいです。身体を壊すのが関の山です。
 このあと、陸でエビを魚箱につめてセリに出荷。宝勝丸は氷を満載して再び暗い海に出漁していきました。漁場に着くまでに300個くらいの魚箱に氷を詰めます。そして食事、それが終わると、不寝番でブリッジで衝突防止のためのワッチ(監視)をしなくてはいけません。もう、眠くてフラフラです。若い衆よ!うつにならないよう気をつけろ!

2007年9月11日

カジキの晩ごはん

前菜はカジキとマダイのお造り。

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カジキの身の赤さはまるでマグロみたい。もっちりしていてとても美味。またセリ落として捌こうっと。

次はいきなりメインディッシュ、「カジキのカマの香草オーブン焼き」 

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カマに塩をふり、フライパンで軽くソテーして、パイレッシュに移す。そこにローズマリー、ニンニクを添えて全体にオリーブオイルをまわしかけしてオーブンに入れる。その間にバルサミコを煮詰めてトロンとさせておく。オーブンから取り出し皿に移し、EXオリーブオイルを垂らし、煮詰めたバルサミコソースをかける。
 ローズマリーの香りを楽しみながら身をつっついて食べる。口の中がしょっぱくなったらキリリと冷やした辛口の白ワインを流し込む。このときグラスは背の低い無骨なタンブラーが似合います。バルサミコの酸味と甘みが食欲を誘います。ムイ・ビエン!

2007年9月10日

ハワイでは高級魚のシイラ

いやー、やりましたね。橋立沖でバショウカジキをルアーでアタックをかけていると、外道のシイラがヒットしました。

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超弩級のホッパー、全長約30cm。5年ほど前、沖縄の与那国島に釣りに行った際に購入したもの。これでG・T(ジャイアント トレバリー、和名ロウニンアジ)を狙う。もちろん釣れなかった。

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ギラギラ輝く夏の太陽の下、突然水面が炸裂! リールからラインが水煙を上げて群青の海に吸い込まれていく。ドラグを締めたり、緩めたりして相手の動きに集中。太陽は容赦なく私を照りつけ、海の大きなうねりは足元を揺るがす。右手で三日月のようにしなり震えているロッドを握り、左手を伸ばしてペットボトルを引き寄せ、リールに水をかけラインの磨耗を防ぎ、残りを頭からかける。水は瞬く間に蒸発し再びゴングが鳴る。なるほど、別名「万力」と呼ばれる訳がわかった!猛烈なファイトを繰り返す。しだいに水面近くにエメラルドグリーンの魚体が現れ、最後の抵抗を試みる。
 「easy、easy、よーし、いい子だ・・・」
少し疲労してきたシイラをいたわるように巧みなロッドさばきで船の近くまで引き寄せ、エラに手を入れて一気に船にあげる。
魚体が一瞬、黄金色に染め上がる。カッと巨口をひらいたまま息をひきとりつつ肌の色がみるみるかわっていくシイラにいいようのない恍惚と哀愁、そしてくっきりそれとわかる畏敬の念をおぼえる。これこそがこの大海原の核心であり、本質である。蒼古の戦士は眼をまじまじ瞠ったまま静かに死んでいき、顔貌を変えた。私はポケットに手を突っ込み、クシャクシャになった両切りのラッキーストライクに火をつける。真っ赤に燃えているような夕日を背にタバコの煙がゆっくりと流れていく。虚無の充実、円は閉じた。暖かな風が頬を撫でる。風の歌が終わるまで、もう少し眼を閉じてよう・・。
 そのとき、耳元で信じられない声を聞く。
   「エーイ、ダラ!父ちゃん、いつまで寝とれん、はよ起き!」
 こん棒で頭を思いっきり殴られた衝撃が身体を駆け巡る。
   「あっ、やべ、寝すぎた・・・」

そうか、夢だったのか。シイラは釣ったのではなくセリ落としたのだった。チャンチャン。

  最近の私の妄想癖は病気のレベルまできている気がする。

ハワイではマヒマヒと呼ばれる高級魚でも日本じゃあまり評判がよくないです。私も惣菜魚として扱います。


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10キロのシイラ、またまた軽トラの上で捌きます。

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身は少し赤みを帯びており、とてもキレイです。味の評価は人によって分かれますが、身は癖がなくあっさりしているため、いろいろな料理に向きます。チーズを挟んでのフライも旨そうだし、ソテーしてトマトのケッカソースをかけても旨そうだし、レモンと粒マスタードでカツレツなんかもいいし・・楽しみ。

2007年9月 8日

時化ニモマケズ

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 時化にも負けず

 水圧にも負けず

 仕事にも

 家庭の重圧にも負けぬ

 アスリート系の丈夫な体をもち

 慾はほどほど

 決して裏切らず

 いつも日焼けして笑っている

 一日に充分な運動と

 ゆっくりの食事と少しの酒を飲み

 いつでも橋立の魚のことを考え

 人の言うことをよく聞き理解し

 そして忘れず 

 海の近くの小高い丘の

 風通しのいい家にいて

 東に困ってる漁師があれば

 いって助けてやり

 西に刺身の欲しい方あれば

 いって届けてやり

 南に汚れた浜あれば

 いってゴミを拾い

 北に無駄な開発あれば

 自然のためにやめろといい

 多忙な日には徹夜をし

 凪の良き日には釣りに行き

 みんなに海楽人と呼ばれ

 見栄をはらず

 自然に生きる  

 そういうものに

 わたしは

 なりたい

 

2007年9月 6日

休みばっかりのこの頃

台風の影響でまたまた休漁てす。9月に入って沖にいったのは2日だけ。来週は橋立のお祭りで週末にかけて4連休が待ってます。おいおい・・・、って感じです。漁師の給料も今月は最低保障か!?
まぁ、愚痴を言ってもしょうがない。ジムに行って身体鍛えようっと。

 写真を整理していたら、泉の浜の写真が数枚でてきました。

Image027.JPG
季節は初夏の頃、緑が眩しい! 海がベタ凪。

DSCF0341.JPG
秋の頃、空が高く、空気が澄んでさわやかな感じです。

明日の時化でどれだけ海が荒れるのでしょうか。不謹慎ですが少し楽しみ。

2007年9月 4日

最近の売れ筋Fish

ここ最近、バレン(バショウカジキ)のサクがよく売れます。お客さんから安くて旨いと評判です。そうなると私はがんばっちゃいます。毎晩のようにセリ落とし、軽トラの上をまな板がわりにして捌いています。
 参考にならないと思いますが、どのように捌くか少しだけお見せします。

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今日のバレンは22㌔、20㌔を越えると脂がのっておいしい。

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金タワシで表面を軽く洗います。

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バレンの特徴である大きくて美しい背びれをノコギリでカットします。

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 頭を切り落とします。包丁を胸びれの下にいれます。骨はノコギリで切断します。頭をカットしたら、カマの部分を切り取ります。大きなカマは食べ応えあります。

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ハラミには虫がついているのでここを切り取ります。

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ハラミの皮を引き、虫(1~2㍉)を取り除きます。ここは筋が多いので小さめにカットしてフライ、から揚げ、ソテーなどにして使います。ものすごく美味しいところ。

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胴体部分を適当な大きさに筒切りにします。骨はノコギリで、身は包丁で。断面をきれいにします。

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身をシートで包んで冷蔵庫で2~3日寝かせます。寝かすと身がさらに赤くなり、旨みが増します。こういう時間のかかる魚のときは、漁協の巨大冷蔵庫はとても重宝します。
 売るときは皮を剥ぎ、サクの状態にします。刺身、カルパッチョ、八丈島の島寿司、カツレツ、ムニエル、オーブン焼き、ステーキ・・・、肉のように扱えるので料理が楽ですね。

 
 

2007年9月 3日

早めの帰港

沖で風がビュンビュン吹いてきたため、底曳き船団は早めの帰港となりました。気温が高く、エビや魚の鮮度低下を防ぐため、夕方のセリ直前まで魚は船のハッチの中。それまで若い衆は船に待機となります。ちょっと覗いてみると・・・

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ママ(食事)の最中でした。日本酒を片手に、メギスの煮付けと甘エビの刺身を食べてました。とてもリラックスした心地のよい時間が流れてました。

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そろそろ荷揚げの時間です。箱数は少ないですが、今日は底曳き初日なのでいい値が付くでしょう。

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テレビの取材の方もたくさん来てました。なかなかのイケメンカメラマン。

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キレイな子持ち甘エビですね。宝勝丸は10月末までエビ漁一筋です。宝石のような真っ赤なエビ欲しい方、電話してね。

2007年9月 2日

底曳き船出港

昨晩の21:30に底曳き船が出港いたしました。

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若い衆(甲板員)の家族や、船の親方(オーナー)が見送ります。
  「父ちゃん、しっかり稼いでこいやー!」 
   「ケガせんように気つけやー!」
そんな声が飛び交います。

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そろそろ出港。 ブリッジから船頭が静かに一声、
  「離せいや」
若い衆が係留ロープを取り外します。船はゆっくり岸から離れてゆきます。


出港 004.jpg
船団は煌々たるライトをつけて漆黒の海の中に滑り出していきました。これから10ヶ月の漁のスタートです。船の上では笑いあり、涙あり、喧嘩ありの人生劇場が繰り広げられます。おもしろい話、待ってるよ!

2007年9月 1日

今晩いよいよ出漁!

今晩、いよいよ底曳き船が出漁します。明日の夕方に帰港、そしてセリ、皆様のお口に入るのが3日となります。どの船も夏の間にキレイにお色直しをしてピカピカの一年生みたいになっております。

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魚箱、氷、水、お米、味噌、缶詰、替わりの網、針、糸、カッパ、帽子、手袋、枕、毛布、お菓子、ゲームボーイ、パチスロ攻略本、漫画・・・・・、いろいろな物、いろいろな思いを詰め込んでいざ、出漁!

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宝勝丸はエビ場へGO! 豊漁を期待します。エチゼンクラゲがいませんように・・・。

もうすぐ解禁です 002.jpg
ちょっとだけ海が荒れてますが大丈夫かな。こういう時化じゃないけど、海がきたない海況のことを橋立では「やんちゃ凪」といいます。

もうすぐ解禁 002.jpg
私のキッチンも無事工事終了。静かに解禁日を待っています。

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