さあ、どうぞお入りください。今日は美味しい魚をたくさんご用意してますよ。まずは一杯飲みましょう。

キレイな秋友グラスです。トイガーデンに目を向けると、秋友ジュニア+知らない子供達が奇声を上げて飛び回っています。ケガだけはしないでくれよ!

アジ・トラエビ・フクラギ・コウイカの刺し盛りです。オール橋立産です。冷たいビールとよく合います。

メインはまだまだできないので、甘エビとハタハタの揚げ物でもつまんでいてね。

本日のパスタは「ツマジロガニのトマトクリームパスタ」です。これだけのカニを入れて作ると濃いダシ汁がトマトソースと絡んでワイルドな仕上がりとなります。味がちょっと尖がるようであれば生クリームを入れてマイルドにします。イタリアンの店より美味しい自信アリです。

メインの一皿目、「メッキ鯛の塩釜焼き」を作ります。下処理したメッキのお腹にローズマリーとニンニクを詰めて卵白+ローズマリー+オレガノ入りの塩で包みます。これをオーブンに入れておくだけ、超簡単な料理です。

いい色がつきました。割ってみましょう。


アツアツのホクホクです。取り分けて極上のオリーブ油とレモンをかけて召し上がれ。

お次のメインは、「カサゴとメッキダイの清蒸」です。中華料理を代表する魚料理です。美味しく作る条件は刺身として食べられるクセのない魚を使うこと。
学生時代、相模湾でクルージングのバイトをしていた頃(バブル末期)、社長がよく作ってくれました。
社長は伊藤忠商事の魚部門の元社員、脱サラして海関係の仕事をたくさんしてました。豪華クルーザーのキャビンでこの清蒸を食べながら私に武勇伝をいろいろと語ってくださいました。
「あ~、戸井君、君が小さい頃給食で食べていたシシャモ、それ全部私が輸入したんだよ。」
「はぁ~、そうですか・・・」
「それと、戸井君、沖縄でのウナギの養殖も最初は私の担当で・・・」
「はぁ~、それはそれは大変でしたね・・・、それより社長、今日の買出しの運転中、両足攣ったでしょ!、あれ、びッくりしましたよ、もう少しで大事故でしたよ。アハハハ」
「そうかね、言うね、戸井君、アハハハ」
クバリブレをグイっと飲み干し、尽きることのない話を続けていました。
外では沖泊めしてあるヨットのセンターポールが風に揺られてカランカラン鳴っています。キャビンの小さくて円い窓からは最後の夕日がオレンジ色の静かな光となって差し込んできていました。
こんな時間が永遠に続けばなと思ってました。 楽しかったなー、あのバイト。

蒸しあがりました。魚を取り出しソースを作ります。ちょっと濃い目に作るのがポイント。

社長の味には及びませんがまずまずの出来栄えです。ソースが無茶ウマ!

あ~、美味しかった。こんなメニュー、レストランで食べたらいくらするんだろうか?

名も知らぬ子供がブランコからヘッドスライディング。そんな目で私を見つめないでくれ。お母さんのところ帰りまっし。