夏の旅行
毎年恒例の夏の旅行に行ってきました。海は見飽きてるので行き先は山の中の静かで涼しい温泉にしました。
まずは信州白骨温泉へ。吊り橋を車で渡るほどの秘境めいた所に宿がありました。
「三日入れば三年風邪をひかない」といわれる白骨温泉。五彩絢爛たる絶景を見ながらの野天風呂は最高の贅沢。白く濁った湯は硫黄の香りがしました。夕食にいただいた冷酒と山菜の旨かったこと!
二日目は安曇野方面へ
大王わさび農園の水車は黒澤ファン必見です。
黒澤明監督 「夢」 オムニバス第8話 「水車のある村」 のロケ地です。この水車も撮影用に作られたもの。地元の懇願で撮影終了後も撤去せず残りました。今は3基しかありませんが撮影時は十数基あり、実際に映画に撮ったのは6基のみ。さすが黒澤監督、画面のディティールまで隙がないのが頷けます。
二泊目は奥飛騨温泉郷の福地温泉へ。平安時代、村上天皇が湯治に訪れていたという温泉です。ひなびた山里の風情があります。「男はつらいよ」シリーズの定番の巻頭で寅さんが悪い夢から覚めて跳ね起きて「・・・夢か・・」とつぶやくシーンにピッタリな昔の日本の田舎の正しい風景が福地にはあります。清流の横にはネギや大根の畑、ススキが風に揺られています。ゆっくりと日が沈んでいきます。
最終日は世界遺産白川郷合掌造り集落へ。屋根裏の大きなスペースは蚕の飼育場所として活用されていました。
1階の家主と2階の繭製造工場の間には天井の低い中2階があり、そこは作男(使用人)の居住スペースで、作男が家主に頭をあげないよう天井を低くしてあるとのこと。昔の人はヒドイことをします。
帰りは白山スーパー林道で石川へ。 これで夏の行事、すべて終了。
たっぷり遊んだから、たっぷり仕事しようかな。