潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

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2009年12月30日

今日の仕込み

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温泉付き、宴会付き、私のどちらかというと笑えないジョーク付き、おまけに太っ腹にも時給香箱蟹一杯で話がついたスレイヴが奮闘してくれたおかげで仕込みがはかどりました。これはオードブルの肉団子の仕込み。

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料理まで習えてよかったね!  えっ? もう二度と来ないって?!

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小松の市場は今日で市が終了。いたるところ養殖ブリだらけです。天然の寒ブリが欲しいって? 

氷見の寒ブリ㌔30.000円するけどいい?それも浜値で。8キロのブリで24万だなんて常軌を逸した値段です。

             24万あったら間違いなくロードバイクを買うね。

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キレイに捌いてお渡しします。

 

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 発送の一夜干しは赤カレイとハタハタとアジ。伊豆の下田のお宅にアジの一夜干し送るのマズイかな・・・

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ヒラメの昆布締め、香箱、一夜干し、エビのパン粉付けなどを小分けして、 1230 019.jpg

配達します。年末だろうが年始だろうが自営業者に休日などない。その覚悟がないと、とてもじゃないが勤まらない。

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日大の潜水部の同期からの注文はとても嬉しい。いくつになっても気持ちと魂は水道橋の日大あたりをグルグル廻ってるような気がします。

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今日はよく頑張りました。白ワインとカニと、私の笑えないジョークで楽しい夕食をボナペティ! 

 

 

 

2009年12月29日

仕込みDay

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年末の仕込みが続きます。昆布締め用のヒラメ。

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正月に欠かせないブリ。養殖ブリです。お造りにしたり、照り焼きにしたり、半身をそのまま売ったりします。

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天気が良くてもスキーに行ってる場合じゃない。年末年始は大荒れになりそうだから、これが今年最後の白山から昇るご来光。

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海からは蒸気が上がってます。チョー寒い! さぁ、今日は晩飯のカニづくしをエサにスレイヴを一人確保できたし、たっぷり仕込みしよう。

2009年12月27日

年末ラストスパート

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25日クリスマスの泉の浜の様子、今年最後のナギといことは今年最後のセリ市です。カニ相場は確実に高値で推移するでしょう。注文をたくさん抱えてる魚屋、年末の予約でいっぱいのカニ料理屋は品物のカニがないことには話になりません。予算があわなくても、損してでもカニをセリ落とします。

デフレ経済の昨今、ここ橋立港においてはその影響を全く受けず、むしろバブリーな雰囲気さえ漂います。

 

香箱ガニはさほど高値にはならなかったのですが、ズワイガニは胃潰瘍になりそうなくらいの高値でした。また、儲からない商売しなきゃ・・・

カニのほかにもバイ貝、クルマダイ、ホウボウ、赤カレイ、タラ・・・などなど魚もたくさんセリ落とします。魚もいつもより割高です。まぁ、年末だから安い訳ない。

 

   今日もモリモリ発送して、山ほど仕込みして、楽しみながらオードブルを作りましょう。

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香箱ガニとハタハタと赤カレイの一夜干しの詰め合わせ、

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ブリカマとスズキの昆布締めと赤カレイ・ハタハタ・アジの一夜干しの詰め合わせ、

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ズワイガニと香箱ガニの詰め合わせ、

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ズワイガニと香箱ガニとハタハタ・赤カレイの一夜干しの詰め合わせ、

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10キロ未満の寒ブリはお手頃価格です。10キロを超えると手がでないほどの高値となります。この7キロの寒ブリ、一本そのままで送ったら困りますよね?

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サクにして発送、甘エビつきで。

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白子入りのタラがボチボチ揚がってきました。タラもばらして発送。甘い白子はいかが?

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発送が終わるとオードブル作り。

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今日の昆布締めはクルマダイ、イタリア語ではサン・ピエトロ。

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カルパッチョはホウボウ、白身でコリコリした食感です。

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野菜大盛りでお願いします。

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スカンピのソテーの方がカッコイイけど高すぎます。代わりにブラックタイガーを使います。

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そして配達、暁闇の頃から夜まで働き詰め。我ながらタフだな~、これなら来年トライアスロンにエントリーできそうだ。その前にロードバイクをどうやって安く手に入れるか考えよう・・

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頑張った自分への褒美はカニより肉。魚は飽き気味です。肉食系男子の私の好みの焼き方はレアです。肉の血とソースが皿底で交じり合う、野性と官能が同居する混沌とした美の均衡をカルベネ・ソーヴィニヨンの赤ワインがそっと揺らしてくれます。・・??・・

2009年12月23日

スズキの香草塩釜焼きなんていかが?

宴席では派手で見栄えのする料理が喜ばれます。丸ごと一匹の魚が大皿に乗った料理なんて魅力があります。

         そこで今日はスズキ一匹を使って塩釜焼きをしてみましょう。

 

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下処理したスズキのお腹にニンニクとローズマリーを入れます。

ドライハーブを適当に各種用意して、

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塩釜になる多量の塩の中に混ぜます。

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卵白も混ぜて、

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スズキを香草入りの塩で覆います。そして約170度のオーブンに40分くらい入れます。

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塩釜の表面が茶色くなったら完成の合図です。魚のおいしい食べ方は塩焼きにつきるといいますが、シンプルな香草塩釜焼きは魚の旨さと香りがストレートに伝わってくる料理です。

表面はカッチカチで中のスズキはホクホクのはず。きっと気のきいたカメリエーレがハンマーで割ってスズキを取り分けてくれることでしょう。

中のスズキはこんな感じです。 橋立に縁深いリーダーさんのクリスマス会での一コマです。ようこそご入会くださいました。これでリーダーさんも退会不可能な快楽主義のチームMt・マゾヒストの一員です。

Mt・マゾヒストの合言葉は「glory through suffering」、苦痛から得る栄光、忘れないよう胸に刻んでくださいませ♪

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雨の休日、゛アバター゛を観るか、スキーレッスンか? もちろんスキー天国へGO!

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幸運にも晴れ間がのぞいたスキー場、レッスンにも熱が入ります。この子と一緒に居られるのも10年を切りました。高校卒業したら、私がそうであったように、確実に東京へ行っちゃうだろうな・・・

私が教えてやれることは水泳、スキー、フリーダイビング、料理、そして仕事への姿勢。逆算すると時間がない。そう思うと堪らなく愛しくなります。

 

 

2009年12月21日

寒波襲来!

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                  加佐岬灯台と吹雪と荒れる日本海、まるで演歌の世界です。

               ♪風の音が胸をゆする 泣けとばかりに あ~ぁ・・・♪

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今年の11月と12月の天気・海況は最低でした。組合長の年末の天気予想では23日から3日くらいナギが続き、その後はシケでダメなんじゃないの?とのこと。クリスマスはシケていいけど、年末はちょっと困るな・・・。 年間通して天気のことばかり心配してるような気がします。胃がチクチク痛みます。

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こんな寒い日はブイヤベースで心もカラダも温まりましょう。ヒラメのアラと香味野菜を炒めて、

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ペルノー酒がないから白ワインでフランベして、

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トマトホールと水を入れてグツグツ煮込みます。

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ある程度煮込んだら漉して、さらに煮詰めてサフラン、塩・胡椒で味つけしたらスープの完成。

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具材はブラックタイガー、ヤリイカ、タラです。甲殻類のミソが美味しさのポイントです。

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水っぽいタラは昆布で締めて、

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カルパッチョにします。ソースがなくてもいいくらい昆布の隠し味にパンチがあります。

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開いたエビのオーブン焼きです。シンプルだけど見栄えのする一皿です。

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バイ貝のブルゴーニュ風、下ごしらえしたバイ貝の中に、ニンニクパセリバターをたっぷり練り込んでオーブンで温めます。

           自由演技OKのオードブルのご注文、ありがとうございました。

 

 

2009年12月20日

白身魚アレ・コレ

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空中テラスはご覧の通り雪で覆われています。今年最初の寒波が最強クラスだなんて、嬉しいやら困るやら微妙です。

でもいつも雪不足で悩んでいるスキー場にとっては、この寒波は神様からの贈り物です。今週末からオーフンできてホントに良かった。私は年末無理っぽいから年明けからスキーデビューしようっと! 

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この強烈な北風と低温は一夜干し作りに最適です。極上品ができそうです。

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刺身、昆布締め用にヒラメを捌きましょう。このヒラメは生きてるときに〆て血抜きしてあるいわゆる゛活き締め゛です。

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背骨を軸におろしていきます。。

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左が上身、真ん中が下身、右が骨身の計5枚、これがヒラメの5枚おろしです。

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このアラで最高のフィメ・ド・ポアソンを作るか? それともブイヤベースにするか?いずれにせよ私のフレンチ好きの血が騒ぎます。

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鮮度が落ちやすいタラですが、今日は鮮度のいいタラが手に入りました。

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捌くと刺身でいけるかか、ダメか、わかります。これは刺身でいけます。石川の女性のように色白で艶がある美しい白身です。

昆布締め、ポアレ、ムニエル、オーブン焼き、なにしても旨いです。身が淡白な分だけソースで遊べそう。

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少数精鋭(?)の橋立子供会のクリスマスパーティー用の刺し盛りです。大人用じゃありません。橋立のチビッコ達は小さい時からこんないい魚食べてるんだから、カラダが丈夫になるはずです。

 

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仕込みの合間に前厄の伊勢参拝のシオリ作りを楽しむ?! 来年は初老行事満載のビッグイヤーです。私の生れた小松市の今江町はこの初老行事に並々ならぬ精力をつかいます。

男盛りの40代目前の38歳の私、いったいいつの間にこんな年になったんだろうか?気持ちはまだ20代後半なんだけどね。

 

 

2009年12月18日

刺身定食

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いい感じにシケてきた今日の泉の浜、雪が北風に煽られ真横から吹きつけます。

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こんな日はシケだからお休みと言いたいけど、カメハメハ大王じゃあるまいし、そう悠長に休んでばかりいられません。

旅する魚屋は旅を止めたらオシマイです。しっかり旅して、自宅に帰ってからはお弁当作りが待ってます。

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お弁当の内容はタラのホイル焼き、ブリの照り焼き、エビフライ、ビーフシチュー、大根寿し、煮しめ。

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お造りは香箱ガニ、カンパチ、寒ブリ、甘エビの4種盛り。

配達先は雪深い山の中の公民館、小松、加賀ならできる限り配達します。数ある飲食業者の中から戸井鮮魚を選んでいただいてありがとうございました。

 

 

2009年12月17日

いろいろな発送

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  昨晩からチラホラと雪が降ってきた石川県、陸も海も荒れた天気が続きます。

外は寒くても戸井鮮魚は朝からやる気充分で湯気でムンムンしています。シケる前にセリ落としたカニや干物の発送で大忙しです。

       今日は何を発送してるのでしょうか? ちょっと覗いてみましょう。

 

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この北風と寒さでイイ感じに干物が出来上がります。ハタハタに赤カレイにメギスに鯛に・・・全てスタンバイO・Kです。

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橋立産の甘エビ漁はカニ禁漁となる3/20以降からスタートです。これは金沢産の甘エビです。金沢の底引き船のうち数隻は、年間通してエビ漁をしてます。大変助かります!

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そして主役のカニを塩茹でします。蒸気で窓が曇り、額から汗がこぼれます。

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このズワイ一杯でカーボンのトレランポールがかる~く買えます。

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さぁ、予算に合わせて詰め合わせていきましょう。

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香箱ガニと干物と甘エビの詰め合わせです。

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こちらはご結婚されて東京にお住まいの石川出身の才女宅へ。郷愁を誘う詰め合わせ、そして東京暮らしをやめてコッチに来て田舎暮らしすれば?と説得する私のメール添えで! ちょっと余計なことをしたかな・・・

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一番蟹4杯のバラシとハタハタの干物と甘エビの詰め合わせは六本木ヒルズへGO!!

 

 

2009年12月15日

寒ブリ

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8キロの寒ブリが金沢港から入荷しました。橋立港は冬の間、定置網漁を行なっていないので残念ながら寒ブリは獲れません。湾がなく北西の強い波風をもろに受ける橋立沖での冬場の定置網漁は絶対に無理です。

        ちなみに浜の人達は橋立港以外の魚のことを゛エンジョモン゛と呼びます。

 そして私のような橋立に流れ着いた者のことを゛タビノモン゛と呼びます。どうだっていいけど・・

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夏に揚がるブリとは肉質が全く違います。夏場のブリは脂がほとんどなく、肉の色が真っ赤なのに対し、冬のブリは肉にうっすら白身かかった脂が、サシのように入っています。同じブリでも夏と冬じゃ値が違うはずです。

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ちなみにこちらが夏のブリ、体脂肪率一桁台のクリム伊達の筋肉みたい!

 

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白身魚のような肉の色ですね。脂がのってます。食べてみたいでしょ? 

 

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塩焼き、照り焼き、お好きなように♪

 

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こんな北陸チックな天気ですが、海が荒れるギリギリまで出漁してくれ! カニを頑張ってたくさん売るから、たくさん獲ってきて!

 

 

2009年12月14日

虹の泉の浜

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今日の泉の浜の様子です。ナギっぽいが沖では風がビユンビュン吹いてます。大気の状態が不安定で晴れたり雨降ったり・・・という北陸チックな、フランドル派の絵画のような陰鬱な天気が続きます。

でもそんな天気の中、こんな虹を見るとなんだか嬉しくなります。虹の架け橋といいますが、最近いろいろな方と、いろんな方向から繋がってきてるような気がします。

来年はその人達との繋がりを活かして、脳天に鮮烈な稲妻が走り抜けるような、その倦怠で濁った目を冷たいサイダーの中で洗うような、何か面白いことができそうな予感がします。

           そんな楽しい話をしながら今日は軽く一杯飲みましょう。

 

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クルマダイのカルパッチョというよりサラダです。ワインビネガー強めの無骨なドレッシングが好みです。

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料理に可愛さはいらない。欲しいのは抜群の鮮度と地方独自の食べ方。

 

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そして季節、旬を大事にした昔ながらの調理法。

 

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そして最も忌み嫌うのは食事を残すこと。週末は冷蔵庫の残りの食材をぶち込んだトマトソース鍋。そもそもブイヤベースだって貧しい漁夫の食べ方が昇華したもの。ものを粗末にしないことが根底にあります。

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自家製ルイユとチーズをふんだんにかけて召し上がれ!

 

2009年12月13日

お疲れ様の海楽丸

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放置プレイ状態だった愛艇゛海楽丸゛、冬が来る前に陸へ引き上げないといけません。お隣さんのお力を借りてボチボチやりますか! 

 

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新港から旧港へ移動します。

 

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底引き船はシケの為、休漁中です。

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旧港の奥のスロープから引き上げます。

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船首のロープを車につなぎ、地面と船の間に゛コロ゛と呼ばれている丸木をかませてゆっくり引き上げます。

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最後は人力で船を押して、所定の場所へ並べます。

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今年も大活躍した快楽主義者の海楽丸、来年4月のワカメ漁解禁までゆっくり休みな。来年も橋立沖を縦横無尽に駆け巡ろうぜ!

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4サイクル15馬力の船外機は造船所でオーバーホールをします。来年もセル一発で爆音が響くようメンテナンスをよろしくお願いいたします。

 

 

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゛良平゛のネーム入りの魚捌き用の西洋包丁、フィレッティングナイフと呼ばれています。 1211 006.jpg

ご覧の通り、刃が柔らかくシナリます。魚の頭のところから刃を入れて尻尾のところまでピューッとイッキに、シナル分だけ骨ギリギリのところまで無駄なく三枚おろしができる優れものです。

             魚好きならぜひ一本持って欲しい道具のひとつです。

 

2009年12月11日

シケる前に発送

来週は寒波がやって来るみたいです。それならシケる前に発送を終わらせないと! 1211 007.jpg

昨日の干物を発送します。シケ前にできてホント良かった!

 

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来週大シケだとわかっているから、今日のセリのカニ相場はどこまで上がるのだろうか?怖くて手がでないね。今から始まるセリが苦痛です。 1211 008.jpg

このシールも、

 

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このハンコもチャカフークさん作製です。デザイン料がいらないなんて信じられない。かふくさんのハンコを使うと運気が上がるらしいという噂があります。

 

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静かな雨が降る今日の泉の浜。週明けからシケ、そして雪、スキー道具のメンテナンスをする時期か?!

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予想通り、カニ相場上昇! このズワイ一杯は浜値で35.000円です。35.000円あれば東京往復航空料金+宿2泊分か、それともカービングスキー一式か、それか女とフレンチで食事してその後バーに行ってもオツリがきそう・・・

 

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この大きい香箱は浜値で一杯2.500円です。2.500円あれば高級イタリアンのランチ代か、それ

ともちょっといいワイン一本分か、それとも・・・

 

                いずれにせよ、高すぎて手がでません・・・

 

 

2009年12月10日

今日の一夜干し

お歳暮シーズンになるとカニと並んで人気なのが一夜干しの詰め合わせです。今日はどんな魚を仕込んでいるのでしょうか? ちょっと覗いてみましょう。

 

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まずはメギスです。

 

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お腹をキレイに洗い流します。

 

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ハタハタです。これの干物を作ってくれというリクエストが多いです。とても人気があります。

 

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エラのトゲが刺さると痛いので手袋をして捌きます。

 

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この時期、赤カレイが高級魚になるくらい高値です。困ったものです。

 

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血合いのところを歯ブラシを使って取り除きます。

 

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昨日、ゴチ網で大漁だったサコ鯛です。真鯛に似ているが身が柔らかく味も値段も劣ります。

 

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開いて干物にすると極上品になるはず・・と思います。

 

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頭のトゲが鋭いウマヅラハギ、夏にこのトゲが指に深く刺さり外科で切開手術をしました。こねくり回した挙句、トゲはないとのこと。しかし後日腫れて曲がらない指を気合で痛みをこらえて曲げてみると、傷口から1㎝くらいのトゲが飛び出してきました。とんだヤブ医者につかまったものでした。

 

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これも開きましょう。

 

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塩水に数時間つけておきます。そして軽く水洗いして干します。完成は明日の朝です。完成したら全国各地へ発送いたします。鮮度抜群の魚を処理して干物にするので、シケでセリがないときなどはなかなか発送できない事が多いです。その分、鮮度の良さ、美味しさには自信があります。

 

 

 

 

 

2009年12月 8日

海と山と私

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シケが終わり、今朝6時頃に一斉に出港していった底引き船団、今日のセリ市はお休みだから、帰港は明日の夕方となります。漁師用語でいうなら、゛朝ナギの沖泊まり゛

夜明け前から一人波待ちをする孤高のサーファー、見せかけではない品性を感じます。

 

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放射冷却でかなり冷え込んだいたにもかかわらず、寒いのを覚悟で厳しい海に入り込み、その後の喜びと達成感を味わうことは簡単には真似できることではありません。

 

                  From pain comes pleasure

 

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 柴山潟の奥にそびえ立つ雄大な白山連峰、山頂の雪がしだいに下の方までおりてきました。

まもなくするとスキーシーズンの到来です。なんだかワクワクしてきます。圧雪したゲレンデと白く眩しい太陽が待ってます。時間と金が許す限り、果敢に攻めていきたいものです。

 

  ちなみに娘の小学校の担任先生はスキーの国体選手です。この冬の活躍を期待します。

 

自然相手のスポーツを愛する者にとって海と山がすぐ近くにある南加賀ほど魅力に富んだところはありません。まさに一流の田舎です。

 

苦しめば苦しむほど高い満足感を得ることができます。潜水漁でも浅場の小粒のサザエを獲っても、金にはなるけど、何にも面白くない。狙うは深場の大きいサザエ、テトラポットの奥の奥の際に貼りついているアワビ、つまり特殊な技術を必要とする潜水しか心が躍らない。美しいジャックナイフフォームでの潜水、水面でのハイパーベンチレーション・・・危険ですので真似しないでね。

 

その満足感こそが大自然が与えてくれるご褒美のようなものだと思います。その大自然が気まぐれに投げかけてくれるcharmを見過ごさず、身体で受け続けるには日々のトレーニングが必要です。

 

死ぬまで大自然と遊び続ける快楽主義者にとって筋トレは必須科目のようなものです。地位も名誉も権力も脂肪もいらない。欲しいのは苦痛から得る栄光のみ。

 

2009年12月 6日

シケの晩の宴会

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大陸から低気圧が近づいてくると、半日ほど間は波一つない静かな海況が続きます。

 

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風が゛くだり゛から゛あい゛に変わるとシケの始まりです。今日から全船休漁、お互いの船をロープで縛りしっかり固定して波・風に備えます。

 

こんなシケた週末、雨を眺めながら、溜息をつき、家の中に籠もるのは健全な肉体と精神を蝕みます。

こんな日こそ、みんな集まって、金出し合って、ズワイと香箱を山ほど喰おうか! オフザケが過ぎる宴会でもしないと、こんな海しかない、なんの刺激もない片田舎で暮らせない。

 

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香箱ガニも、

 

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ズワイガニもたくさん用意しました。これだけのカニを料理屋で食べたら、いったいいくらするんだろうか?怖くて伝票見れないね。

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フクラギのお造りも食べてね。 1205 017.jpg

地酒の双璧をなす石川の天狗舞と福井の花垣。゛両手に花゛とはこのことを言います。

 

冬の北陸の味覚の層の厚さ、実力はおそらく日本一でしょう。日本一ということは、つまり世界一ということです。

 

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ズワイのミソに、

 

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日本酒を入れます。この広大で起伏に富んだ比類なき海の果汁をすすると、なんとかこの冬を越せそうな、そんな漠然とした見えない力が湧いてきます。

 

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話は経営戦略,アスリート談義、趣味嗜好、家族と子供・・・エロ話は嫁さん達と子供達がたくさんいたので小声で・・

などなど深夜まで続きました。少子化問題やデフレ経済、南加賀からの企業撤退など私達の取り巻く環境はますます悪い方向へ流れてますが、幸いにも私達の仕事は超零細企業、つまり産業革命前の手工業と同じす。

 

人を使わず家族経営をすることにより、支出が大幅に抑えられ、駆逐艦のように戦場を猟犬のように駆け回る機敏かつ機動力のある商売をすることができます。今はそういう時代なんじゃないかと思います。店舗を構えるのも、人を雇うのも、もはやナンセンスなのかも知れません。

 

                     そして私は発見しました。

 

カニ宴会にいらっしゃった4名の奥様方は私を含め、すべて同い年だということを。そして私だけ嫁さんの名を呼び捨てにしてない(できない)ということも!

 

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                一足早いメリークリスマス!

 

 ゛言葉がヘタだけどわかって欲しい、アナタが宝物です゛、っていうときにはを贈りましょう。

 

2009年12月 3日

シケの前の静けさ

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エメラルドグリーンともコバルトブルーとも形容しがたい透明な海です。波一つなく、音までありません。ナーダにしてナーダ、何か重たいベールに包まれているような空気が流れています。

 

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シケる前は決まってこんな静な海になります。風は南西から吹き、やがて北風に変わります。 

 

    漁師用語でいうなら風は゛くだり゛から゛あい゛に、そしてシケの始まりです。     

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週末シケそうなので早めに発送しておきましょう。まずはカニを水攻めして〆ます。生きたまま熱湯の中に入れると身の危険を感じて、自らの手足を切る恐れがあります。そしたら贈答には使えない。チョーショック!

 

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〆てキレイに洗ったら、ゴムで足を縛り、

 

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塩茹でします。沸騰した中に入れて再沸騰してから20分くらい、大きさにもよりますがそれくらい茹でたら引き上げます。

 

茹で時間が短いと引き上げた後、カラダが紫色に変色して使い物にならなくなるし、長すぎると身が縮んで美味しくないし・・

 

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    単純な作業にも哲学があります。この哲学を学ぶには身銭を切るしかない。

 

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あら熱が取れたら、ご予算に合わせて箱詰めしていきます。

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カニの捌き方のシオリをご覧になればアナタもきっと捌けるはずです。それにしてもチラシの私のマンガチックな自画像、似てねぇー! 自称゛小粋なパリジェンヌ゛のトイママも似てねぇーな。 1203 021.jpg

ちょっとマジメに仕事しすぎたかな? オーバーワーク気味か? そろそろ悪フザケしたくなってきました。

 

山ほどカニ買って盛大にやるか! もうカニなんて見たくない、食べたくないってくらいのやってやろうか?

 

        一期一会のこの人生、何しょうぞくすんで 一期は夢ぞ ただ狂え

 

2009年12月 1日

HPリニューアル

戸井鮮魚のHPを立ち上げて3年が経ったことを契機に、内容を一部リニューアルいたしました。

 

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いきなり話のコシを折りますが、今日の泉の浜はなんてキレイなんでしょうか!

 

日本地図を広げて白山頂上と富士山頂上とを線で結ぶと、その日本海側の延長線上に泉の浜が鎮座してます。

 

ここは富士と白山の霊気が集まるパワースポットなんです。磁場がものすごく強いみたい。この群を抜いた透明度といい、花がよく育つことといい、何か特別なスポットであるということは前々から薄々気づいていました。平家の落人の幽鬼とかは・・・感じたことないけど・・・

 

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話を戻します。まずはブログのタイトルを゛橋立日記゛から橋立退屈日記゛(まだ変わってないかもしれませんが・・)と改めました。

 

理由はホントに退屈だから!ではなく私が敬愛する作家の伊丹十三氏の昭和40年に刊行された゛ヨーロッパ退屈日記゛からちょっとお借り(パクル!)しました。

 

とはいっても内容は前と同じ、妄想、不安、焦燥、自己愛、自己嫌悪、後悔、反省、、愛憎、中途半端、ナギ、シケ、料理、パクリ、解放、拘束、筋トレ、怠惰、絶対矛盾性自己同一、森羅万象において多情多恨たれ・・・・

 

などやや病的な内容ということには変わりありません。以前同様お付き合いいただけたら幸いです。

 

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新しいページの゛お魚図鑑゛は橋立港で水揚げされる魚の全てを掲載する予定です。ポケットには常にカメラを携帯してセリに臨むつもりです。こちらは私のもう一つのブログみたいなものです。コツコツとアップしていくつもりです。

 

    でもこんなこと、本来なら橋立の漁協のスタッフ達がやれよ~って感じなんですが・・

 

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あとは販売のページをマジメに作り直しました。内容は常に流動的で旬の魚をはずさないようマメに更新していくつもりです。買う、買わないはおいといて、ここも定期的に見てね。

 

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サーバー等の移動でリンクからの閲覧などができなくなっております。あと一週間くらいの間、いろいろ問題が起こるかもしれませんが、優しい目で見守ってください。私は機械オンチなのでサッパリわからず業者任せの状態です。ネットワールドさん、よろしくお願いいたします。

          前と変わっていませんが戸井鮮魚のアドレスは

                http://www.toisengyo.jp/blog/

                   です。よろしくどうぞ♪

 

 

 

 

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                「アンタなんて皮かぶりよ!」

 

なんて怒鳴られたら男は落ち込んで深い自信喪失、そして自暴自棄となり生きる希望をなくすことでしょう! 

 

     なんてヒドイこと言うんだろうか・・相当キズつくよ・・・立ち直れないだろうな・・・

 

               それにしても浜の言葉はえげつない!

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