
秋晴れの気持ちのいい休日、男3人で輪行ロングライドを決行。
淫行ではなく輪行とは、行きはバイクで、帰りはバイクを解体して大きな袋に詰めて電車などの交通機関で帰ってくること。その袋のことを輪行パッグといいます。
リュックの中に輪行バッグと着替えとお菓子を詰め込んで、いざ、出発。

メンバーはいつもの猛者達。オフロード版トライアスロン・エクステラのエキスパートであるタケクマ君と、今年のコマテツ・ロング3位のオムケン君です。この二人が先頭を交代しながら風を切ってくれるので、脚力に劣る私でもドラフティングで何とかついていけるのです。感謝してるぜ。

気温は20℃前後、ほぼ無風の抜群のコンディションです。おまけに海はベタナギ。
敦賀湾、若狭湾の絶景を眺めながら、海辺のワインディングロードをひた走ります。
こまめなスポーツドリンク&炭水化物の摂取と、有酸素運動ゾーンの心拍数117~153内をキープすることを心がけます。
上記のことを守れば、計算でいうなら、絶対にヘタれないのです。

あまりの景色のキレイさに、西日を右の頬に浴びながら、しばし休憩。

静かで穏やかな漁村は、私の旅情をかきたてます。
子供やお年寄りの方たちの姿が見えませんね。みんなオウチに帰って、そろそろ夕食の準備の時間なのでしょうか?
今日の晩酌の刺身は何? フクラギ? アオリイカ?

水平線に太陽が沈む頃、ようやく本日の目的地である小浜漁港に到着。
距離にして160㌔のロングライド。疲れはしましたが、脚はまだ生きてます。 ラストののスプリント勝負なら、まだこの二人の勝てるかもしれません。
もし、やるなら得意の背後からの不意打ち奇襲アタックですが・・・
もちろん、そんなスプリントはないけどね。
男3人の記念写真を撮ってくれた高校生カップルがあまりに可愛てく、初々しくて、切なくて、私の胸がキュンと痛み出しました。あの子は20数年前、高校生だった私そのものなのです。
何かを得るということは、何かを手放すということ。二人の将来に何が起ころうとも、二人で暮れなずむ小浜漁港を散歩していたということ、まだ幼い10代だったということ、それから汗くさい自転車オッチャンから撮影のお礼にカロリーメイトをプレゼントされたことを、二人だけの思い出にしてほしい。たとえ、二人がハッピーエンドにならなくとも。

温泉で汗を流して、食料と酒を買い込んで、バイクをバッグの中に詰め込んで、鈍行電車に乗車です。軽く宴会して反省会してマッタリして帰ろう。

Stay hungry, Stay foolish. バカであり続けることは大変なことなのです。