潜水漁師が船長を務める石川県橋立漁港の遊漁船

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2011年10月29日

土曜日の午後

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旅する魚屋が終わって帰宅すると、次は発送業務が待ってます。

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こちらはビッゲストトマホーク級の子持ち甘エビです。スーパーなどには決して出回らない大きさです。

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エビ漁は来週で終了です。再開はズワイガニの漁期が終わる3月20日以降となります。

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急いで発送を済ませて漁協へ向かいます。カニ漁についての約束事を決める会議に出席します。

底引き船の親方と、船頭達と、カニを仕分けする奥様方と、魚商人と、漁協との協力のもと、橋立のカニが日本一のブランド力を持つためにはどうしたら良いか作戦を練ります。

機敏な行動力があり、頭の切れる方ばかりです。さすが栄華を誇った北前船の末裔達です。

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そんなこんなでアッという間に夕方です。陽が沈む前に10㌔走ってこようっと。

2011年10月27日

カニのDM作り

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11/7解禁のズワイガニ&香箱ガニのDMのチラシを作っています。こちらの写真は去年の初日の模様です。香箱ガニの荷降ろしで大忙しな一心丸です。荷降ろしが済んだら、すぐに沖に向かいます。漁師用語でいう゛折り返し゛です。

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荷揚げした香箱ガニは各船の熟練スタッフ達により厳しく仕分けされます。ですので橋立のカニはとても評判がいいのです。

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ズワイガニも厳しく選別します。

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このブルータグが橋立産の証明書です。いわば漁師の誇りです。

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戸井鮮魚のみならず、11~12月の魚屋はカニで大忙しとなります。海は不安定な時期となり、蟹の値段はジェットコースターのようにめまぐるしく変動します。とても神経の使う、大変な時期なのです。

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手作りのDMが出来上がりました。来週、昨年ご注文いただいたお客様に送ります。今年もひとつ、よろしくお願いいたします。

私が仕分けして、セリ落として、塩茹でして、発送する本物のカニをご賞味くださいませ。

2011年10月25日

地味な仕込み

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小さいウマヅラハギです。この魚を売るにあたり、いかなる付加価値をつけるかが腕の見せ所です。

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ここまでは普通の魚屋さんでもします。ここから時間のかかる手間を加えます。

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開いて中骨を取り除きます。

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一箱はパン粉付けにします。

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もう一箱はみりんと富士菊醤油のタレにつけてから、干します。

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白ゴマでごまかして(?)、カワハギのみりん干しの出来上がり。

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サワラの子供のサゴシです。

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三枚におろして、骨を抜き、嫁さんに渡します。惣菜の文字が平仮名なのは、決して私が漢字を書けないわけではなく、学のない嫁さんでもわかるようにという私のやさしさなのです。

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クセも骨もないサゴシのフライは、お子様に大人気です。タルタルソースをかけて食べてね。

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大きなサワラは焼き霜にして刺身で売ります。こちらもとても人気があります。

みんながやりたくない面倒な作業、この付加価値の部分が私の生きる道なのかもしれません。

2011年10月23日

橋立きってのウォーターマン

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南加賀一帯に配布しているフリーペーパー「ファーボ」の11月号の特集は橋立漁港です。

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ページをめくると・・・、セリ風景が載ってます。この日はいつもより箱数は少なめです。セリ中にエビ船2隻がやってくるのですが、まだ来ていない様子です。

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ちなみに赤印の若者(?)が私です。セリ人の中では極めて若者の部類です。腕を組んで何かを考えているようですが、ホントのところ、ただのボンヤリ君なのです。

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さらにページをめくると、私担当の料理編です。漁師めしを作ってほしいとのご依頼でしたので、こんな漁師めしを作ってみました。

橋立でこんなイタリアンみたいな料理を作って遊んでいるのは、たぶん、私だけだと思います。だから全然漁師めしではないのですが・・・

底引き船の若い衆だった頃、船上で食べていたママ(飯のこと)と言えば・・・

獲れた魚の刺身や煮つけや味噌汁、それらに飽きたら缶詰のシーチキンにマヨネーズを混ぜたもの、ごはんですよ、ふりかけ、たまごごはん、レトルトカレー・・・

 その程度です。とにかく船上では時間がないので簡単なもので済ませることが多かったです。

船の舷側でロープを巻きながら、波しぶきがたくさん入った塩っぱいドンブリ飯を抱えて、食べながらの作業などいつものことでした。だから腹さえ膨れれば、味なんて二の次なのです。

だからホントの漁師めしなんて雑誌に載せられないでしょ・・・

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気さくで男前なアスリート潜水漁師だそうです。これで女性のハートを鷲掴みできるのでしょうか?

2011年10月21日

明るくなるまで待って

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仕込み中の早朝の3時頃に底引き船・龍盛丸よりtelあり。イチバンコ(第一投目の網)で網をペラに絡ませてしまって操業不能となり、今から曳航して帰ってくるから、港に着いたら潜って網を切り取って欲しいとのこと。

本日の旅する魚屋の仕込みを猛ダッシュッで終わらせて、空が明るくなったら潜水道具を軽トラに載せて港へ直行です。

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網のアラテとテンギ棒のところが絡んじゃったみたいです。ここは結構大事なところです。切っていいロープと、切ると今日これからの操業ができなくなる部分があります。できれば切らないで取ってほしいとのこと。それは無理。バスッと切ります。トラスト ミーです。

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約40分の潜水作業で無事切り取り成功です。思いっきりブッタ切りました。私の空気タンクの残圧はほとんど0でした。危なかった・・・

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まだ7時です。網を取り替えて沖へ向かう龍盛丸、夕方のセリの時間まであと3~5網はできるでしょう。良かったです。たっぷり水揚げして、ガッポリ稼いでください。

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スーツを脱ぎ、シャワーを浴びて、コロンをたたき(ウソ)、魚を車に積んで、私も出動です。たくさん売れますように。

2011年10月19日

昨日の定置網

シケ模様の中、網を上げに行った定置網漁です。ガッツがあります。乗組員のアンチャンがポツリ一言、

「カッパ着てたけど、腹の中まで水が入ってきたぞ」とのこと。

その甲斐あって、どんな魚が水揚げされたのでしょうか?

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サワラ

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ヒラメ

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ヒラマサ

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マダイ

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アジ

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マサバ

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カマス

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カンパチの子供のヒイラギ

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イシダイ

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ホウボウ

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スズキ

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アオリイカ

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カワハギ

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エイ

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ブリの子供のコゾクラ

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皮の剥けた赤イカ

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コッダイ、クロダイ、マナガツオ、その他ハンパもの

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これらの魚が一瞬にしてセリ落とされます。セコイこと考えてると買えなくなります。私のような小さい魚屋にとって大事なことは、大口の仲卸業者より高い値で買うこと。

同じ値の表示ならアドバンテージは大量に買い付ける大口(オオアキンド)にあり、コアキンドの私は買えないのです。

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セリの途中にエビ漁の底引き船が帰港。

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今日も怒号と笑いの飛び交う熱いセリになりそうです。

2011年10月17日

ラン&峠攻め

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日曜日の早朝、お隣のガラス作家の秋友さんと女性アスリートのMさんと私の3人で自宅→片野海岸→塩屋海岸まで往復18㌔のスローランを決行。

約2.5時間のLSDトレーニングが終わり、疲労困憊で顔色を失い、背中を丸めながら、若干脚をひきずっていた秋友さん。これに懲りずまた走り続けてほしいものです。

痛みを伴う経験を繰り返していくなかで身に付けた行為というのが、その人の技術というものです。

No pain, No gain.

痛みなくしては、何も得るところはありません。

ランの後はMさんと二人でバイクトレーニングです。Mさんは今年、日本の耐久レースの最高峰である佐渡国際トライアスロンのAタイプを完走したパワフルなアスリートです。Aタイプとは、スイム3.8㌔、バイク190㌔(!!)、ラン42.2㌔、計236㌔を15時間半内で完走する必要があり、そのあまりのハードルの高さに他の大会と比べ、女性のエントリー数が極端に少ない、超過酷なレースなのです。

完走した選手にはASTROMAN(宇宙人)の称号が与えられるのです。まさに宇宙人だと思います。

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今回のバイク練は2つの峠を攻めます。まず一つめの峠は標高約500mの刈安山です。福井県側から上り、山中温泉側に下るコースです。

なかなか厳しい上りが約6㌔続きます。

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強風が吹き、路面が雨で濡れているバッドコンディションです。枯れ枝や濡れ落ち葉がタイヤに絡んでスリップする危険があります。気をつけながら走行します。

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峠のピークでしばし休憩。ちなみに私のバイク(右)3台分以上の値段がするMさんのトレックです。

さらにレース用のタイヤのホイールは一つ10万円台後半、前後セットで30万以上です。

どうです、趣味の世界とはいえ、高いでしょ?

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山中温泉に抜けて次に向かうは山中県民の森の立杉峠です。

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意外とあっさり、峠のピークに到着です。この峠は今日と反対側の方向から上ると、とんでもなく辛いのです。

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猛烈なスピードで峠を下るMさんです。終始、上りでも下りでもMさんについていけず。平地で背後からの不意打ち奇襲アタックを仕掛けても、いとも簡単に抜き去られてしまった、とても弱い私です。

稽古をつけていただいてありがとうございました。来年の珠洲トラAタイプで相見えることを楽しみにしております。といっても全然勝負にならないと思いますが・・

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日本海側を通過した低気圧のおかげで、泉浜はサーフ天国です。冬が近づくと、いよいよサーフィンのシーズンインです。

2011年10月15日

黒ムツとタコとアオリイカのシーフードサラダ

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超高級魚の黒ムツを使ってシーフードサラダを作ります。まずは皮付きで三枚におろします。

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皮の歯ごたえを楽しみたいので、湯引きにして食べやすい大きさにカットします。

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ボールの中にアオリイカとミズダコ、クロムツ、オレンジ、トマト、ルッコラを入れます。

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そこに塩、コショウ、ビネガー、オリーブオイルを順番に入れて混ぜます。それぞれ入れては混ぜ、入れては混ぜ、を繰り返します。両手でしっかり混ぜて空気と愛情を入れて、ビネガーとオイルを乳化させることがポイントです。乳化させるとトロリと口あたりが良くなります。

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お皿の淵にオレンジを並べて、真ん中にクロムツをドンと置きます。飾りのオレンジも姿造りのクロムツもハッタリです。しかし料理にとってハッタリはとても大事な要素です。レストランは料理4割、雰囲気6割とフレンチの巨匠ジョエル・ロブションがおっしゃってます。ということは料理の価値の半分以上はハッタリで雰囲気作りをしなさい、ということと解釈してます。

ホラ、なにやら豪華に見えてきませんか?

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お皿の周りに、オリーブの王冠のようにルッコラを敷き詰めて、中央にシーフードサラダを立体的に盛りつけします。粗めにカットしたイタリアンパセリを上から散らして完成です。

私好みのビネガー多めで酸味にパンチがある大人のサラダです。塩とビネガーがオレンジの甘さをひきたててくれます。まさに太陽に惜しみなく愛された島、シチリアの味なのです。

もちろんシチリアに行ったことはありませんが・・・

橋立ブルーのガラス皿はお隣りのパツキンランナーこと秋友ガラス作です。

2011年10月13日

小松観光

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先日の連休中に大学のダイビング部の同期だった77と小松デート。所用で訪れた富山の帰りに、寄り道して私に逢おうなんて、なかなかできたヤツに成長したものです。夕方の羽田行きの搭乗時間まで遊んでやろう。

最近、東京で同期の51に寿司をご馳走になったみたいなので、それなら今回は小松の名店フレンチの゛プラ・ド・シェールでお魚のランチをご馳走してあげます。

フレンチ店の一番いい使い方は、少々高めな値段設定のディナーで食事するより、安めなお昼のランチに出向き、その中で高いランクのコースを選択することだと思います。オーナーの森影さんも小松の市場でお話していて、そうおっしゃってましたから間違いありません。

つもる話はランチを食べながらゆっくりしましょう。

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食事の後、松井選手が大好きということなので松井秀喜ベースボールミュージアムへ向かいます。

地元出身の松井選手は人間的にも尊敬できる素晴らしいお方で私も大ファンですが、このミュージアムに入館するのは今回が初めてです。未知の観光スポットは殊のほか楽しい時間でした。

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ロウ人形の松井選手と握手できてご満悦な表情をみせる77。満足ですか?

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次に向かったのは小松出身の洋画家、宮本三郎の美術館です。色彩の魔術師といわれた宮本三郎、その抜群のデッサン力は高く評価されております。ここもまた初めての入館です。77のおかげで地元の良さを再発見できました。

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そろそろ帰る時間が近づいてきました。小松でお土産を買うなら迷わず松葉屋さんを紹介します。松葉屋さんの栗羊羹はチョー旨です。おまけにお手頃価格だし、長男さんは高校の同級生だし、次男さんは下戸だけど飲み友達だし。

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小松観光、楽しんでいただけたかな?  では来春、東京で仲間達と一緒に飲もうな。

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大学の友達はいくになっても友達です。心がポッと暖かくなった連休最終日でした。

どうですか?  ご希望通り、77の写真、キレイに撮れてますか?

2011年10月11日

清蒸鮮魚(チンジョンシエンユィ)

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「清蒸」とは魚を蒸した料理で、魚の美味しさをそのままシンプルにいただく中国料理を代表する魚料理の一つです。

シンプルな調理法だけに魚の鮮度が重要で、刺身として食べられるクセのない白身魚を使うことが条件です。今回は橋立産の高級魚の一つである甘ダイを使います。

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30㎝ほどの大きさの甘ダイは身が厚いので、火の通りをよくするため切り目を入れます。

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ネギと生姜をパイレッシュ皿に並べて、その上に甘ダイを置きます。今回は魚が蒸し器の直径より大きかったので、半分にズバッと切りました。そこに老酒をふり、蒸気の立った蒸し器に入れて12~13分くらい蒸します。

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野菜もついでに蒸します。魚に竹串を刺して澄んだ汁が出ればOKです。

パイレッシュ皿にたまった蒸し汁を漉して小鍋に入れて、そこにしょう油、塩、胡椒、砂糖、老酒を加えて、やや濃いめの味つけを目安として熱します。これで仕上げのソース完成。

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魚を皿に盛り、その上にネギと生姜の千切りをのせます。そこに煮えたぎって煙がでるほど高温の油をネギと生姜の上にさっとかけます。ぬるい油はNGです。

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さきほど小鍋に作ったソースを魚全体にかけて清蒸甘鯛の出来上がり。

器は小松の九谷焼き作家の成長株の一人である浅蔵一華さん作。

シンプル イズ ベスト、直球勝負の魚料理で最も大事なところは鮮度です。

その典型的である清蒸、作り方は簡単です。ぜひご家庭でも味わってくださいませ。

2011年10月 9日

輪行ロングライド

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秋晴れの気持ちのいい休日、男3人で輪行ロングライドを決行。

淫行ではなく輪行とは、行きはバイクで、帰りはバイクを解体して大きな袋に詰めて電車などの交通機関で帰ってくること。その袋のことを輪行パッグといいます。

リュックの中に輪行バッグと着替えとお菓子を詰め込んで、いざ、出発。

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メンバーはいつもの猛者達。オフロード版トライアスロン・エクステラのエキスパートであるタケクマ君と、今年のコマテツ・ロング3位のオムケン君です。この二人が先頭を交代しながら風を切ってくれるので、脚力に劣る私でもドラフティングで何とかついていけるのです。感謝してるぜ。

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気温は20℃前後、ほぼ無風の抜群のコンディションです。おまけに海はベタナギ。

敦賀湾、若狭湾の絶景を眺めながら、海辺のワインディングロードをひた走ります。

こまめなスポーツドリンク&炭水化物の摂取と、有酸素運動ゾーンの心拍数117~153内をキープすることを心がけます。

上記のことを守れば、計算でいうなら、絶対にヘタれないのです。

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あまりの景色のキレイさに、西日を右の頬に浴びながら、しばし休憩。

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静かで穏やかな漁村は、私の旅情をかきたてます。

子供やお年寄りの方たちの姿が見えませんね。みんなオウチに帰って、そろそろ夕食の準備の時間なのでしょうか?  

今日の晩酌の刺身は何? フクラギ?  アオリイカ?

 

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水平線に太陽が沈む頃、ようやく本日の目的地である小浜漁港に到着。

距離にして160㌔のロングライド。疲れはしましたが、脚はまだ生きてます。 ラストののスプリント勝負なら、まだこの二人の勝てるかもしれません。

もし、やるなら得意の背後からの不意打ち奇襲アタックですが・・・

もちろん、そんなスプリントはないけどね。

男3人の記念写真を撮ってくれた高校生カップルがあまりに可愛てく、初々しくて、切なくて、私の胸がキュンと痛み出しました。あの子は20数年前、高校生だった私そのものなのです。

何かを得るということは、何かを手放すということ。二人の将来に何が起ころうとも、二人で暮れなずむ小浜漁港を散歩していたということ、まだ幼い10代だったということ、それから汗くさい自転車オッチャンから撮影のお礼にカロリーメイトをプレゼントされたことを、二人だけの思い出にしてほしい。たとえ、二人がハッピーエンドにならなくとも。

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温泉で汗を流して、食料と酒を買い込んで、バイクをバッグの中に詰め込んで、鈍行電車に乗車です。軽く宴会して反省会してマッタリして帰ろう。

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Stay hungry, Stay foolish.  バカであり続けることは大変なことなのです。

 

2011年10月 6日

橋立ペスカトーレ風トラエビのアメリケーヌパスタwithクロノドグロ

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この長ったらしい名前のパスタを作ります。まずはソースから。

フツフツとニンニクとオリーブオイルの香りがたったフライパンにトラエビの頭を入れて炒めます。

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そこにタマネギを入れてしんなりするまで炒めて白ワインでフランベします。アルコール分を飛ばしてから、

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トマトホールと水を入れてグツグツ煮込みます。

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途中、丁寧にアク取りをして雑味をそぎ落とします。

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ザルで漉して、さらに煮詰めて塩・胡椒で味をととのえて、アメリケーヌソースの完成。

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超高級白身魚のクロノドグロ(クロムツ)を塩焼きにします。身から上質の透明な脂がしたたり落ちます。このまま塩焼きで食べたい衝動を抑えて、身をほぐします。

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トラエビとアオリイカとミズダコをオリーブオイルで炒めて、先ほど作ったアメリケーヌソースを入れます。

パスタが茹であがったようです。パスタとソースを絡ませて、生クリームを少し入れてお皿に盛りつけします。

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クロノドグロの尾頭付のめでたいパスタです。パスタのみならず、尻尾の先から頭のテッペンまで愛して食べつくしてください。

器は小松の至宝、九谷焼き作家・浅蔵一華さん作。

魚で最も美味しいところは頭です。私が最も尊敬する冒険家・植村直巳氏は北極圏のアンダーソン・ベイでエスキモー夫妻の家に居候してた時、サケの頭ばかり食べていたそうです。

どうぞ、目のあたりのゼラチン質をツルンといっちゃってください。

もし、レストランでこの一皿を出すにあたり、値段をつけるなら、原価30パーセントの原則に基づくと・・・6.000円くらいでしょうか。

ちょっと高いね。こんな美味しいものは仲間内で食べよう。

2011年10月 4日

今時の一夜干しの魚達

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底引き漁の白カレイ。

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定置網漁のアジ。

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こちらも定置網漁のカマス。

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刺し網漁のサコダイ。マダイに似てるけど種類が違います。

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脳天チョップの背開きにします。

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底引き漁のホッケ。

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こちらも背開きにします。

腹開きと背開きがありますが、私の好みは背開きです。というのも私は武家の出で、切腹を連想させる腹開きを嫌い、背開きにしています。

そもそも私の祖先は相模早河荘土肥郷(今でいう神奈川県湯河原町)を本拠とした土肥実平であり、その子である遠平が小早川氏を名乗り、備前で活躍したことは周知の通りです。

あっ、すべて妄想の世界の話です。ただ戸井良平と土肥実平の語呂が似てただけの話です・・・

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底引き漁のハタハタ。この時期のハタハタは高くて困ります。

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塩水に漬けてから、一夜干し小屋で干します。字の通り一夜で完成。

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そして発送。甘エビと一夜干しと石川の地酒セット。

これ以上、何が必要か?

2011年10月 2日

食欲の秋

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今日のお造りは、トラエビ、赤イカ、バイ貝、アジ、マガレイの昆布〆、サワラの焼き霜の6種盛り。

もちろん、ALL橋立産。

お弁当は栗ご飯で秋を演出。

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魚と野菜たっぷりのオードブル。たくさんのご注文、ありがとうございました。

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食欲の秋であり、スポーツの秋でもあります。今朝は冷たい雨がパラつく中、5名で20㌔のスローラン。

今日はいつも私を悩ませる右膝下の痛みはなし。日々の走り込みとバイク練が功を奏してきたか、いやいや、油断は禁物です。

痛みのほとんどの原因は筋力不足と過体重です。食欲の秋なだけに、自制が辛い。

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